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議会で、物価高を受けた「ひとり親家庭」支援について、質問しました。

12月10日、ふじみ野市議会で、物価高によるひとり親家庭への影響と独自の対応支援策について質問しました。

一般社団法人 日本シングルマザー支援協会

(回答要旨)
特に食品等の価格高騰が著しい中、家計への影響を感じている世帯が多く見込まれます。本市が実施いている低所得のひとり親家庭等への対応と支援策は、ふくし相談センターで、生活の困りごとに関する相談をお受けし、必要な支援へおつなぎしているところです。
物価高による経済的影響から相談に至るようなケースは、今のところございません。
市が低所得者(子育て)世帯を対象に実施している事業としましては、フードパントリーの実施、中学校の制服リユース、子ども食堂などの居場所活動をしている団体の情報提供等、社会福祉協議会と連携を図りながら支援を行っております。


キャンプファイヤーHPより

「できない」を「できる」へ みんなで伝えようシングルマザーの自立 - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)

「できない」を「できる」へ | 大井川鐵道社長 鳥塚亮の地域を元気にするブログ

(再質問)
経済的負の影響を補うには、短期的には金銭、物資の支援ということになる。中長期的には、経済環境の改善が必要になる。ニーズ調査の把握の取組は。
(再回答)
フードパントリーの会場でのアンケート調査などを行っています。昨年度は、こども計画案の策定で、生活環境に関するアンケートを行いました。
(仮称)ふじみ野市こども計画(案)に関する意見等の募集/ふじみ野市

(再質問)
福祉部長にお答えいただいたが、ひとり親家庭支援は、子育て担当部門でも行っている。部門として関連の取組は。

(再回答:子ども担当部門)
物価高以前から取り組んでいるひとり親家庭への経済支援策として、高校入学準備金(3万円)、放課後児童クラブの利用料の2人目からの全額免除などに取り組んでいます。こうした直接的な経済的支援も重要ですが、一方、ひとり親家庭の稼ぐ力を高める支援が必要と考えており、高等職業訓練促進等給付金(国が四分の三補助)、教育訓練給付金(同左)、高等学校卒業認定試験合格支援給付金などを設けています。また。ひとり親に限定しませんが、子育て中の求職者への支援など行っています。物価高の動向を踏まえながら、市として何をすべきかを考えていきたい。
高等職業訓練促進給付金等/ふじみ野市
自立支援教育訓練給付金/ふじみ野市
ひとり親家庭高等学校卒業程度認定試験合格支援事業/ふじみ野市

(所感)
事前に、ボロボロの靴を履いている子ども、暖房の利用を制限している家庭、学習関連支出の切り詰めの例など挙げましたが、回答では「相談がない」とのことでした。自治体窓口で「靴を買ってほしい」「暖房を節約している」などと直接求めることはなかなかないと思います。必要なことはアウトリーチです。インサイトを聞き取ることが必要です。

子育て担当部門からは、経済環境の改善支援の認識が示されました。これまでのひとり親家庭支援から大きく前進した姿勢であると評価します。
就業支援が重要ですが、多くの自治体で行っている自立支援プログラム策定事業の実施を求めました。

「自立支援プログラム策定事業」さいたま市HPより

さいたま市/ひとり親家庭等自立支援プログラム策定事業をご利用ください


さいたま市HPより

養育費不払い解消支援については、2023年3月に質問しました。
残念ながら、こちらは全く進展がないようです。
市議会で、養育費不払い解消支援について質問しました。|坪田としたか(ビジョンと政策があります!ふじみ野市議会議員・埼玉県日台親善協会事務局長)

こちらの担当は、市民生活部(結婚、離婚手続きだからでしょうか)が回答しました。ひとり親関係では、福祉部門、子育て部門、市民生活部門と3つの部門に施策がまたがっています。せめて支援策など、一枚の紙、HP上のワンページで掲載してほしい。

(質問全文) https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf
総務省が発表する消費者物価指数(10月分)では、総合指数は2020年を100として109.5。前年同月比2.3%の上昇となっています。
収入が低く、貧困率が約5割とされるひとり親家庭(ヒヤリングの際、お話ししましたが、貧困とされる子育て家庭も含みます)では、物価の上昇は、家計にマイナスの影響が出ている家庭が多いと思料されます。主にひとり親家庭を対象とし、食材などを無料で提供するフードパントリーの利用者数は増加傾向にあるとされます。食事、服装、みなしだみ、電気ガス水道、学習関係の支出は、これまで以上に切り詰めざるを得ない状況の方も少なくありません。暖房を使わない、お風呂の回数を減らしている、などとも伝えられます。私が先月、ある支援活動の現場で、直接お会いした子どもは、だぶだぶの大人の靴、穴が3つも4つも空いた靴を履いているという状況でした。
生活が厳しいひとり親家庭の物価高による経済的影響を把握し、対応策が行われることを求めますが、考えをうかがいます。


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