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議会で、小学生への学習支援について、質問しました。

12月10日、ふじみ野市議会で、小学生への学習支援について質問しました。
同様の質問を2022年12月にしました。当時の回答は「民間の力を用いる」という答弁だったのですが、状況は変わったようです(末文参照)。
20230401_policies_kodomonohinkon_studysupport.pdf

こども家庭庁資料

ふじみ野市は、中学生、高校生向けの学習支援を市役所庁舎などで行っていますが、小学生に対しては行っていません。低所得世帯では塾の利用などはままならず、保護者による教えも簡単ではない状況です。授業や教科書の内容が理解できないままでは、学力以外でも、自己肯定感など人格形成、友人関係などにも好ましくない影響が出、それが長期にわたる可能性も考えられます。
平日夜間に市役所で行われている中学生、高校生への学習支援と異なり、小学生向けの場合は、場所や時間は、自宅から近いところ、平日の夕方か週末の日中などが適しています。富士見市が土曜日に公民館などで行っている方式が望ましいと考えており、二年前も提言しました。。
一方、必ずしも学力の向上が主でない子どもの居場所づくりは、社会福祉協議会による団体への支援をじょせいしています。

(回答要旨:福祉部門)
子どもの未来へのチャレンジや課題克服を支援することは、低所得世帯の子どもに限った課題ではないと考えています(福祉の領域から出る回答?)。
小学生には、所得による対象者の限定が無い形で、多くの子どもたちが気軽に利用できることや、より身近なところで多様な学習支援の中から自分に合ったものを選べることが低所得世帯の子どもにとって望ましい姿であると考えます。
このため、学校の余裕教室の活用(教育委員会)や、地域ボランティアの活用(生涯学習:協働推進部門)を図りながら、地域づくり(協働推進部門?)の一環として学習支援や居場所づくりを実施することも、多様な学習支援の一つの方法であると考え、生活支援コーディネーター(福祉部門)を中心に関係機関と連携を進めつつ検討しているところです。

(所感)
本市福祉部門が富士見市の例を参考にしていることは間違いない。

富士見市HPより


小学生サタデースクール☆ふじみ、中学生イブニングスクール☆ふじみ|富士見市

富士見市では、所管:生涯学習部門、場所:公民館、コミュニティセンター、対象:低所得家庭に限定せず、利用料金は減免対応、という形態である。
現在垣間見える本市の枠組みは、所管:福祉部門、場所:小学校など、対象:低所得家庭に限定せず、コーチ:生涯学習ボランティア、その他:居場所づくりも抱合、というもののようである。
居場所づくりも合わせると、趣旨が混在する懸念があるが、富士見市のよいに、生涯学習部門による学習支援と、社協経由でNPOなどが行う学習支援(居場所づくりの側面が強い)の二本立ての相互往来(両者の垣根が低い)サービスを考えているのかとも思える。個人的には、制度はすっきり、船頭は少ないほうが最初は特に動きやすいと考えるが。

(質問全文)
いわゆる低所得の家庭の子どもに、学習支援を行う自治体が増えています。これは上記の家庭における子どもの学習理解度が、中所得以上の家庭の子どもに比べ、低いという実状から、いわゆる負の連鎖を断ち切るために、行われているものと理解されます。本市でも中高生向けの学習支援が行われていますが、小学生に対しては未実施です。
公益財団法人「あすのば」が2023年に、困窮世帯の子どもに行った調査では、小学生の20.3%、中学生の37.8が「授業がわからない」と答えたとされます。小学生で理解が困難になるとそのまま中学校でもその状態は続くケースが多いと考えられます。小学生の段階から、学習の理解度を高まる、また、机にする学習の習慣をつくることは非常に重要と考えます。本市の小学生への学習支援の実施について考えをうかがいます。

(2022年12月質問と回答)
(質問)小学生についてですが、民間の学習支援は、小学生への取組が多いように感じられます(川越の川鶴団地、石原町の本応寺、小ヶ谷の最明寺など)。また、隣の富士見市でも、今年から、「小学生サタデースクール」が複数の公共施設で市の事業として始まりました。必要性は高いと思われるのですが、この点はいかにお考えでしょうか。
(回答)

貧困の連鎖を断ち切るために有用な取り組みと認識しています。民間の力を活用している事例があり、本市においても民間の力の活用を図っていければと考えています。
学習支援について議会で質問しました。|坪田としたか(ビジョンと政策があります!ふじみ野市議会議員・埼玉県日台親善協会事務局長)

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