どん底でもやってきた朝。少しでもいい1日になりますように。

アジカンの「転がる岩、君に朝が降る」
1番好きな歌。

2日前、YouTubeのおすすめに出てきた。

いつも音楽は家事をしながら聞く。
だけど今日はなぜかちゃんと聴きたいって思った。

流れてくる音楽に集中する。
あの時の感情が鮮明に思い出される。

4年前、鬱状態で休職中。
寒い冬の時期、部屋にこもっていた。
ひとりぼっち。
なんで生きているのか。
なんで生きなきゃいけないのか。
なんで毎朝目が覚めるのか。
なんでこんなに涙が出るのか。

なにもわからなかった。
自分はこのまま野垂れ死ぬと本気でおもっていた。

自分が命を終わらせても誰も気にしないだろうな。
でも実行したら色んな人に迷惑かけちゃうな。
この世から自分を居なかったことにして消え去りたいな。

暗い感情が心の中を覆う。
だけど心の奥底では生きたかった。

あの頃は消えていい理由と生き続ける理由、どっちも探していた。

お風呂に入る元気もない。
今まで好きだったバラエティーをみても笑えない。
リビングの電球が切れても買いに行く気力もない。
真っ暗の中、ただ毎日を無感情で過ごしていた。

冬が過ぎ、春が来た。
鬱には散歩がいいときいた。
正直外に出るのは面倒だったけど、ぽかぽかの天気に誘われて玄関から出た。
久しぶりの散歩。
BGMは大好きなアジカン。
音楽に乗せて徐々に軽くなる足取り。
気がつけば1時間以上散歩していた。

「転がる岩、君に朝が降る」
今までなにもわからなかった自分の気持ちを、言語化してもらったような歌だった。
この気持ちは自分だけじゃない。
味方ができた気がした。

それから毎日のようにアジカンを聞きながら散歩した。
空の美しさに感動したり、雑草のたくましさに驚いたり。
今までなんとなく見ていた世界。
どん底の自分が見る世界は美しかった。

今でも生きる理由は正直わからない。
なにかを成し遂げたいわけじゃない。
それでもやってきた朝。
少しでも幸せな1日になりますように。