クリスマスの告白
2013年のイブ、我が家でクリスマスパーティーをすることになり、時間が空いたマツコさんと仕事が20時に終わるトシムリンを呼ぶことになり賑やかになった。
ケーキ屋さんでケーキ購入時にプレゼントで頂いたシャンメリーを乾杯。卓に揃ったところで前菜のサラダやオードブルに始まり毎年生協で購入しているカニのトマトクリームのパスタソースで茹でたてのパスタに絡め、コストコで買ったロティサリチキンと手作りのミートパイにかぼちゃのスープを出した。
アラフォーアラフィフの男女がアルコールはどうした?と言われそうだが、この後オトメがマツコさんとトシムリン両氏を家まで送るのでアルコール飲めないのを気遣って全員こうなった。料理はかなりの量を出したがあっという間になくなりあとはケーキを食べながらDVDを観ながら締めにコーヒーを飲んでさあ2人を家まで送る時間になった。
マツコさんとトシムリン両氏にお礼の言葉をもらった後、いつもなら自信満々なトシムリンがものすごく神妙な挨拶をしたのだ。
「今日は楽しかったです。こんなに楽しい夜を過ごしたのは久しぶりで…」
感極まったトシムリンの目が潤んでいた。
思えばトシムリン、過去のクリスマスはお父上の病気や自分の事故や病気やSNSでの暴走で炎上やマルチに入りかけた話や(後半はトシムリンに原因があるが…)いろいろあり過ぎて聞けば聞くほどクリスマスどころでは無かった。…ああ、数時間の間でも楽しく過ごせて良かった…マツコさん含めて私たち全員がクリスマスの高揚感と共に優しい気持ちのまま終わる瞬間だった。
「俺、明日誕生日なんですよね」
「俺・明日・誕・生・日」って何そのパワーワード。
「なぁ〜にぃぃぃぃ〜〜〜〜?!」
クールポコの小野まじめよりも全員1オクターブ高い声で返していた。
後1時間足らずで誕生日の男に全員が「なぜもっと早く言わない?!」「クリスマスじゃなくて誕生日パーティーにしたのに!!」「プレゼントは?!何か欲しいものはないのか?!」
全員が玄関先で一度に大声を上げ、ご近所二階窓から我が家をそっと覗くサッシのカラカラと開ける音がした。さぞ近所迷惑だったに違いない。その質問とツッコミにトシムリンは「いやぁ〜、はっはっは〜♪」とオードリー春日のような渋い笑い声をわざとらしく出して腹立たしさも残した。
後日無事にプレゼントを渡したが、相変わらずトシムリンの脳内は読めない。20年来の付き合いのオトメが今まで知らなかったのも衝撃。私の知る中で12月25日生まれは予想の斜め上を突っ走る変な人ばかりという統計を知ってか知らずかマツコさんが「イエスと同じ誕生日って…」と天を仰いだのである意味持ってる男トシムリン故の反応だと思う。
今年もクリスマスパーティーの日がやって来る。プレゼントは先の読めないトシムリンだから毎年悩みどころだ。
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