『君の名は』
生涯で『君の名は?』と聞かれた事は星の数ほどある。旧姓から現在の姓に嫁いでも両方共に珍名さんでハンコは大抵特注品。
高校の頃、大橋巨泉さんの中身に風船仕込んで膨らまして頭に分厚い白い辞書乗っけた化学の先生がいた。あだ名は『リーベ』ドイツ語で恋人っちゅーアレだ。彼は化学記号を乗りに乗ってラップ調に
『すいへっりーべっ、僕の船っ』って毎度続けるのさ。記憶の継続は力なりと言っていたにも関わらず、毎日取る出欠で私の名前はてんで憶えちゃくれなかった。なんだったらルビふってよと突っ込みたくなるが、先生が面白がってある日
『君の名はっっ!?そうだ、そう、そう!思い出してきたぁぁぁぁあああっっ』
って『おかいつ』の数え天狗的な『んんんんんっ!!!!』てエクスタシーィッッがやってきてさ。化学の授業中強酸系の入った試験管持ってるのに、そのエクスタシーィッッってところで震えて試験管振っていったから、なんか中身がボコボコシュワシュワしててさ。危険察知した前の座席の生徒達が机ごとガタガタと引いていってモーゼの十戒みたいに私の机の前に通路が出来てその中央を滑るように真っ直ぐ私のところまできた。
ミュージカルの主役かってくらいのナニこのまとまりと構成?遂にそのエクスタシーィッッが喪黒福造のドーン!的な体勢でm9(`Д´)
『権田原だぁーっっ!!!』
ってウルトラマンの『デュワッッ』くらいの技のキレの良さで叫ばれたんですが。
いいえ。
全然。
一字たりとも被ってません。
専攻授業だったのですが半年目でこれだ。そこから残り半年くらい私のあだ名
『ゴン太君』でしたよ。
ウホホホホホーイ(涙目)
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