特技を知られてから変な人が湧いた話・前編
またまた長いです。
昔、同僚経由でフリーペーパーの仕事をさせてもらってて。当時は何もかも初めてづくしでしたが仕事としては人に恵まれていた時期でした。あの時文字通り「大人」に出会えてたからトラブルに巻き込まれずに済んだ。
先日、ツイッターでこの記事を読んでリツイートさせてもらいまして。
https://twitter.com/henachoko3q/status/923499765416914944
副業は一部の上司と仕事を紹介してくれた同僚は知っていたんですが、何かのきっかけだったか(年末調整か源泉徴収だったか)で副業の税金の申告や接客業(本業)がおろそかにならないようにという説明を上司から受けてその会話を総合して聞いてきた同僚S。「えー?へなちょこさん漫画描いてるんですか?その絵で?」と嘲笑のようなちょっと人を見下した態度で言ってきたんで、「そうだよ、それが何?」と返しておいた。当時もポップを申請するより手書きの方が早かったんです。なのでできる範囲手書きでポップを書いていたから絵を描けるのは職場の人全員知っていたんです。
その同僚Sが当時の原稿料をどうやって調べたのか(盗み見したのか)は謎ですが、売り場で「へなちょこさん漫画描いて稼いでるらしいですよー」と言いふらし、奢れと言ってくる人や個人で描いてくれとか文字通り変なのが湧いた。
実際にはちょっと飲み代が潤うくらいの額だと言っておきます。
Sについては後日も無茶話があったのでまた別のノートに書くとして、今回の本題。
Sが漫画を描いていることを吹聴したせいでパートおばさんが暴走して親戚のおばちゃんからの頼みごとみたいな依頼が来た。
・子供会のポスター作れ×50枚
→断る
・自治会バザーのポスター作れ×50枚
→当然断る
・(多分宗教勧誘の)セミナーチラシ作れ×2000部
→その宗教知りません、書きません
当然断る
全てに【パートのオバちゃんの】という前置詞が付きますw
そしてここからがぶっ飛んだ依頼で危うく目玉が行方不明になりかけたのが
・画材紙代全て私持ち→なんでやねんw
•フリーペーパーだからタダでしょ?→んなアホなw
・締め切りは毎回週末金曜(聞いた日は火曜の週替わりの催事の残業前)→こちらは本業終わってから描くのにどうしろ、と?
・ちゃっちゃとやってよ。(副業=片手間でできると勘違いしてる)→ちゃっちゃとできるわけがないだろw
・おばちゃんが引き受けた仕事なのでおばちゃんが描いたことにして。→無理があるだろw
・引き受けていないのに引き受けたことになってる。→無理無理無理無理!
・宗教勧誘の代表か偉い人みたいな人を伴ってやって来て勝手にチラシを描く前提で話し始めたw→変なのが増えてるしwもちろん断ってますw
とにかく
「出来ません」「無理」
と説明しても別々に手を替え品を替え言ってくるので当時お世話になってた編集さんに愚痴ったのが木曜日、編集さんが面白いから断るのに付き合うよwということで翌金曜の週末仕事終わりにおばちゃんと喫茶店に待ち合わせ。
もうニコニコ顔のパートおばちゃんが喫茶店に来まして。
「で、ポスターできた?」
というのが第一声で編集さんが吹き出したのです。→多分ポスターとチラシごっちゃになってるw
そして編集さんが一つ一つ丁寧に、
・へなちょこさんにはフリーペーパーといっても企業の協賛金から出ている運営費から原稿料を払っているのでおばちゃんの依頼ももちろん引き受けるとしたら有料になりますよ。
・描いた作品はへなちょこの物です。
・漫画や絵を軽くみているが片手間でできる仕事ではない。
…と説明してくれたのですが、粘る粘るw
合間に「誰にでもできる仕事だろう」なんて言ってきたので【じゃあ、お前がやれよ】と言いたかった。(編集さんに止められた)
編集さんが来たことに対して
「金をぼったくる気だ!」と言い出したので企業規約と仕事の依頼を請け負うことの説明から色々と話をしてもらいました。
その時間の長かったことと言ったらもうね…よくパートしてたなと思います。パート始める前に企業の労働規約にサインしなかったのか…(いや、してるはずだ)
ようやく理解して無理だとわかると勝手にプリプリ怒って帰って行きました。
編集さんが「これはへなちょこ1人で対応して断ってもゴリ押ししてただろうねw」なんて怖いこと仰る!実際編集さんが説明してても途中振り出しに戻ったりなんども軌道修正してたから。
編集さんが根気強い人でよかった。
その後接客業で顔を合わせていたものの
「ケチ」だとか「金の亡者」とか言われましたが知らぬ存ぜぬ通しました。
それまで仕事でも普通に接していた方だったのですが世の中には無茶な話でもゴリ押しして無理矢理通そうとする人がいるっていうわかりやすい事例でした。
その後も無茶な頼みごとする人はチラホラ出て来ましたが、このおばちゃんを超える人は私が接客業をやめるまでに現れませんでした。
ちなみに、フリーペーパーの方にも「タダでやれ(フリーペーパーだから)」というとんでもな言い分を編集さんは笑って断ってくれてました。
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