おっぱい考(こう)で幸(こう)

※2014年10月、shortnoteに記載を追加修正しています。

shortnoteでいわゆる「母乳信者」の圧力に参ったなーという話に繋がらせてもらいまして。正に私も経験したことでした。

母乳信者、とにかくミルクアカン、母乳や!
乳出えへん?そりゃお母さんの愛情不足やっ(キリッ)
という統計も実績もない持論と圧力で押しかけてくる。
いや、どんなに頑張っても母乳出ない人もいるし、体質的に母乳を早々にストップせざるを得ない人だっている中ですよ。
とにかくギャーギャーうるさかった。

あれ?なんかに似てるなー…と育児と家事が全て回らず休めずヘロヘロの頭で思い出したのが、なかなか結婚しない私に業を煮やした親戚の見合いおばちゃんが「結婚、結婚、とにかく結婚!」とラップの韻を踏んだような口調で来て、親も使っていなしていたのですが、最終的に「ケッコン、ケッコン、コケーーーーーッッ」ってニワトリの朝告げにしか聞こえなくなっていた、そう、アレだ。と思い出して想像したらなんかおかしなところにスイッチ入った感じになってた。

私の場合は友人とは程遠い知り合い程度の人達の言葉だったのですよ。
自分に責任があるわけじゃないからなー。
言葉が軽い軽い(苦笑)

当初あまりの乳の出なさっぷりに脳内で【乳軍曹】なるキャラを作り上げて自分を鼓舞してました。

乳軍曹『ターゲット(ムスメさん)がスタンバイしたぞ、お前ら乳腺に乳の充填準備はいいか?!』
部下『サー、イェッサー!!』

部下『軍曹(サージェント)、右3番の乳腺が詰まり気味です!』
乳軍曹『よし!では司令塔に伝達、右3番の部分を温タオルでマッサージさせるよう!』
部下『サー、イェッサー!』

…とまあ、こんな脳内おバカ小芝居を繰り広げていたわけです。

私自身、母乳4:粉ミルク6くらいの混合でしたが、途中使っていた粉ミルクが品切れでやむなく同じメーカーの違うタイプに変えてから味が気に入らなかったらしく今までの粉ミルクまで受け付けなくなり母乳一本になりました。

ただでさえ出にくい母乳なのに母乳一本、乳軍曹と部下出ずっぱり。しかも飲ませ始めて半年目、片方が乳腺炎だか乳癌の影なんだかわからないものがマンモグラフィー検査で出ちゃったものだから片側しか飲ませられない。大丈夫ですよー異常ありませんでした〜。と医師から結果を聞いて安心したのも束の間、すぐにしこりが見つかる。→検査→乳ストップ→異常なし、の繰り返し。
(今の所三ヶ月〜半年の検査がこの度解放されまして1年後になりましたよ)※2014年当時、まだ乳がんの告知ありませんでした。

いや、もう、乳軍曹、満身創痍。
正味3年半、乳軍曹頑張ってくれました。

病気など、あとは幼稚園入園もあって乳離れし始めたのですが、娘が1歳半の乳離れトレーニングとやらを始めた時、あまりの夜泣きにご近所さんから軽くクレームいただきまして。
まあ、まだ乳軍曹頑張ってくれてるので夜の寝入り端だけ母乳を与えることになりまして。

今の所夜泣きは落ち着きましたが、日中ごくたまに寂しくなるのか覚えたての言葉で
『おぱい〜(泣)』と走ってきます。

まだまだ不安になる時があるんですが、人前でそれも大勢の中で『なぁちゃん、おぱい〜(泣)(かあさん、おっぱい〜)』と泣き出した。当時娘2歳。

ああああ、マズいなぁー。
出不精ではあるのですが、友人の人集めで時々イベントに参加するわけですが、その中に過去に母乳の件で物申してきた人が来ていたんですわ。

『あら、ムスメちゃんまだおっぱい飲ませてるの?!』
私、『ああ、昼間はなくなりましたよ。今は夜泣きが落ち着くまで寝入り端にだけ』

『今もやってるなんて甘ったれた子になるんだから今すぐ止めた方が良いわよ〜』

『ん?!』ってなった。
あんた、さっき【子供が小さいうちはうんと甘えさせろ】っていってたろ?!
なんだそれ?!

私『おっしゃる意味がよくわかりません』
『あら、甘ったれた子はかわいそうなのよ〜自分で何もできなくなっちゃうんだから』

…びっくりした。
ホントにどの口が言ってるんだ?!
脳内でその人の口捻ってたわ。
乳軍曹の部下たち親指下げてブーイングです。

母乳育児の教団は宗派が多岐に別れていて、母乳育児でも1歳〜2歳で母乳ストップという人もいたし、子供が満足するまで吸わせたらいいのって人もいた。2〜3歳なら親の言葉を理解するだろうから話で言い聞かせるって人も。あれだけ母乳が母乳がと騒ぎ立ててた人が、今度は卒乳してない母子を叩き出すって、怖いよねー。
なんかおかしくない?

私『すいませんねー、ウチの子があなたにご迷惑をおかけしましたか?でしたら、あなたのそばには【二・度・と】近づかないようにしますので〜』

ニッコリ笑えてたかな、私?
多分怒りで煮えてたからちょっと声ふるえてたかも(苦笑)
ってことがあった。

私も最近知らず誰かを不快な気持ちにさせていたのかもしれない、と気にしつつこのらnote書いてたのですがどうなんだろなー。

一応、妊娠中や出産後そんな余計なことを言う人を遠ざけるか自分では無理な場合は主催の方が友人の場合は細心の注意をしてそういう言を遠ざけていたわけです。

私以外にも同じ年頃か赤ちゃん連れたママさんたちが多く参加していたイベントだからさ、私と同じような嫌な思いはして欲しくない訳で。

いろんなおっぱい事情の方がいらっしゃいます。
子供一人一人違いますし、お母さんも一人一人違います。
何が正解なんてわかりません。結局いつかは母乳だろうがミルクだろうが終わりはあります。
それを家族以外の人がどうこういっても仕方ないことなんだよ。

おせっかいだと言われたらそこはごめんなさい。
一つだけ言えるとしたら、
お母さんも赤ちゃんもお父さんも笑顔で過ごせるのが一番の幸せな答えではないでしょうか。

頑張ってるお母さん、なんなら脳内に乳軍曹の部隊派遣してください。
ちょっとだけ和みます。

#子育て

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