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子供向け・てんつなぎブックのイラスト制作をを手掛けた話

先だって『てんつなぎブック』のイラスト40ページ分の中面イラストを担当し、無事完成した見本誌をお送りいただきました。「てんつなぎ」イラスト制作は初めてで、むずかしい内容に頭をひねりながらなんとか完成にこぎつけたので見本誌を拝見するのがとても楽しみでした。

早速開いてみて…?

なんだか不思議な感覚に襲われます。そう!「てんつなぎ」なので、自ら考案した水の生きもの達の姿がそこにはいなくて、すべて「てん」でしか表現されていない!!当たり前と言えば当たり前なのですが…おもわず笑ってしまいました。

イラストを制作する時は、すべての「てん」を結んで全体のバランスを整えるので、そのイメージがすっかり定着していて、いざてんむすびをする前の「てん」だけの状態が40ページ続くとなんだか物足りないような、変な感じがしたのです。


アザラシはどこ?

でも、それが正解なんですね。クイズのような、パズルのような何もない空間に隠れたものを探し出す、さがし出したくなる!この本を手に取った子供達には、そんな感覚になってもらいたいのです。

そして、てんを繋ぐことで初めて私の作り出した水の生き物たちに出会うという、そんな体験を楽しんでもらいたい。刷り上がり見本でもらった「てんつなぎブック」は未完成品で、子供達が「てん」をつないでくれて初めて完成するのだと改めて実感しました。

そう思うとなんだかワクワクした気分になってきます。この本を手にした子供たちが、楽しんでくれることを心より願いたいと思います。


巨大なイカ?
2匹でジャンプ??

※表紙イラストは別のイラストレーターの方が手掛けておられます。


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