2025年4月入社の新卒採用を行うことにしました。これまで、太平社の取り組みなどについては書いてきましたが、採用や人材関係については書いていないと思います。今回は、新卒採用の背景や考えについて書いてみたいと思います。(これまでの活動はこれまでのブログをご参照ください品川高穂1941年創業株式会社太平社四代目社長(東京都墨田区)|note)
新卒採用は毎年行うか…
私が百貨店に勤めていたころは、人数の多い少ないはありますが毎年4月になると新入社員が入ってきました。当時は毎年毎年、新卒採用を行うことが当たり前だと思っていました。
本来であれば、会社の年齢構成を考え、定期的に新卒採用を行うべきということ理解はしているのですが、中小企業ではなかなか思い通りにいきません。社長になって、当たり前だと思っていた定期的な採用は、とても大変なことだと改めて認識しました。常に業績が安定的に推移していれば定期的な採用ができるのですが、ここ数年を見ても、コロナ禍や、リーマンショック等世の中の大きな出来事に大きく業績が左右される中小企業では本当に難しいことだと思います。毎年採用を行っている中小企業も多くあると思いますが、本当に大変な努力をされていると感心します。
採用を行う時期
いつも見ているわけではないですが、私の手元には、常にいつ誰が定年になるかといった資料が、この先20年分まで(つまり私が70歳になるくらいまで)あります。決算の時期や、年次計画を立てる際に確認・更新をするようにしています。あとは、あまりあっては困るのですが、途中退職者、休職者等が出たときにも確認をすることがあります。
会社を永続的に経営してく上では、人材は欠かせません。よく人材は資産だといわれていますが、本当にその通りだと思います。
いくら良い計画やビジョンがあっても実行するのは社員の皆さんです。個人事業主であればまだしも、会社組織は一人では動きません。やはり人材が必要なのです。
さて、この先20年の人材資料を見ながら、永続的に会社を経営していくために何年後にどこの部署で定年者が出るなどを踏まえつつ、人材をどのように生かしていくかを考え、そろそろ採用の時期かなと判断をしています。当然ながら、人材を採用するということは給与を支払うので人件費が増えます。会社の状況ともにらめっこをしながら判断をしなければなりません。なので、いつでも採用というわけにはいかないのです。
最近、社員からも「新卒入ってこないのですか…?」と聞かれることが増えてきています…。
コロナ禍を経て、新しい取り組みの成果も徐々に出始めているので、今後の人材の見通しを考えたときに、25年4月入社の新卒採用を行うことにしました。
求める人材像
人材像を表現するのは難しいですよね・・・
太平社はいわゆる就職サイトを活用するのですが、そこにはいろいろテキストベースで表現しなければならず、当たり前なんですが書き起こす作業が発生します。
毎回採用をする時に思うことです。なんとなくは頭にありますが、いざ言語化するとなるとこれが意外と難しい。
上手く書こうとしてもありもしないことを書いても仕方がない、でも、できる限り想定通りの採用を実行したい…。多少盛って書きたくなる衝動も…。
やはりありのままを表現することが一番なのかもしれません…。
まずは、太平社が目指していることに共感してもらえるかどうかだと思います。
「広報ツール制作を通して企業を元気にするコンサルタント」のビジョンに共感をしてもらえるかが前提になるかと…。(ビジョンについてはこちらをご覧ください)
学生目線で考える…
人材像を学生さんの目線で言語化するのはさらに難しい。
就職を希望する学生からすると、そこから先が知りたい!となるかと思います。私もそうなのですが、これを表現するのが難しいんですよね…
できる限り、学生の皆さんに分かりやすいように表現していくことが必要です。なので、まずは、太平社がいま取り組んでいることについて書いてみたいと思います。ビジョンを実現していくためにも、現在の取り組みに共感して一緒に実行してみたいと思ってもらうことが大切ですから…。
お客さまに新しい価値を提供できる人材
太平社の目下最大の課題である新規開拓。太平社の機能やソリューションを駆使してお客様に新しい価値を提供できる人材です。
WEBマーケティングについては、これまでもこのブログで書いてきています。
創業以来長年お付き合いしていただいているお客さまも多くありますが、年々そうしたお客さまからの印刷物の受注は、ペーパーレス化や、働き方の見直しの影響もあり、部数が減少し下降傾向です。そうした中、ここ数年でWEBマーケティングに力を入れ、新規開拓に取り組んでいます。こうした新規開拓に積極的に取り組んでもらえる人材を求めています。
過渡期を乗り切る人材
コロナ禍で太平社もいろいろな働き方改革や、効率化につながる取り組みを一気に実行してきました。コロナ禍の影響もあり多少強引に進めた部分もあり、様々な変革も想定通りに進んでいるわけではありません。そうした過渡期を、前例にとらわれれず、新しい発想で考えることができる人材を求めています。
以前にも書きましたが、太平社はかなり保守的で、アナログな会社でした。しかし、コロナ禍により、否応なしに働き方の見直しを行い、効率化・生産性の向上のためのシステム化などに取り組んできましたし、現在も進行中です。(取り組みの一部はこちらをご覧ください)そうした新しい様々なシステム等を駆使して現状の業務を見直す、改善する力がある人材、自ら考え、そして、さらに良い方法を見つけ出す力がある人材を求めています。
やりがいの提供
決して、大手企業のような素晴らしい人事制度や、サラリーを提供できているわけではないが、それでも規模が小さい分、個人に任せて判断をすることは多くある会社だと自負しています。
太平社は、生み出された利益の大半を社員に還元しています。現在は生み出される利益がまだまだ満足のいくものではありませんが、今行っている様々な施策がかみ合い、連携が進めば制度や人事面での待遇もよくしていきたいと考えている最中です。
目指している先は、社員の皆さんがそれぞれの立場で、ビジョンの実現に向けてやりがいをもって自ら考え、行動し成果を出すことで働く皆さんが誇りをもって豊かな生活をできるような会社を目指していきたいと思っています。
採用方法の進化!
太平社が前回の新卒採用を行ったのは、2020年4月入社。つまり、2019年に行った採用活動によって入社した人材です。まさに、コロナ禍前に活動を行い、コロナ禍に突入した時に新入社員を迎えた格好です。
それまでは、ある程度定期的に採用を行えていました。リーマンショックから立ち直り、堅調に業績も推移していました。おかげで新工場ちとせBASEの建設の決断もできた時でした。(ちとせBASEについてはこちらをご覧ください)
その後、コロナ禍に突入して、計画をしていた継続的な採用も一時中断をせざるを得ない状況となってしまったわけです…。
というわけで、今回は、コロナ禍を経て行う初めての新卒採用です。たった4年ですが、明らかに採用方法、採用活動のやり方が変わっている!
報道などにより多少の知識はあったものの、実際に話を聞いてみてあまりの変わりように、ちょっと戸惑っています…。
オンライン採用活動
こんなことを書くと、現在就職活動をしている学生さんや今後就職活動をする学生さんにマイナスイメージになるかもしれませんが、ありのままを伝えるべく、あえて書きます!
前回の採用までは、会社説明会も、面接も今でいうリアル説明会、リアルでの対面の面接を行っていました。実際に太平社に足を運んでもらい実施していました。(これが当たり前だと思っていました…)
しかし、現在は、オンラインで説明会を行うことが当たり前のようで、最終面接までオンラインで行うところもあるようでして…。頭ではわかっていても、昭和世代の私にはまったくイメージができません…。
そうはいっても、広報に身を置く会社として何が何でも対応をしなくてはいけない…。少なくとも、会社説明会はオンラインで行うように全社を挙げて準備をしています!そして、少しでも太平社の魅力が伝わるようにしていきたいです。
太平社の魅力…
この時期になると、離職率の話になります。どの程度が正解なのかわかりません。採用する側としては、長く働いてもらいたいと考えています。居心地が良いだけではいけませんが、できる限りやりがいをもって仕事に取り組み、高いモチベーションをもってキャリアも成長ができる、そんな会社にしていきたいと思っています。
ある調査では、10年以内に転職を考えている人が半分くらいいる、入社と同時に転職サイトに登録をしているなんて話も聞きました。
新卒一括採用、護送船団方式といった時代から変わっていることは認識していますが、非常に難しい時代になっていると思います。
どのような本や雑誌等を読んでも、企業自体に魅力がないと人は離れていってしまう。
様々な面で魅力を高めていく努力をしていかないといけないですね。
まだまだ、満足のいくような魅力を提供できているとは思っていません。
新卒の学生に向けて魅力を高めるだけでなく、今現在、太平社で頑張ってくれている皆さんにも魅力のある会社になっていかなければらない…。そのためにも、様々な改革や改善を行ってきましたし、まだまだこれからも魅力を高めるために取り組まなければならないことが山積みです…。
そうした課題を一緒に解決してくれるような、新しい仲間を採用したいものです。