見出し画像

11月の連休に久しぶりに海外へ行く機会がありました。初めて、ベトナム ホーチミンに行ってきました。今回は、その時の様子をご紹介します。

ベトナム行の経緯

今年に入ってすぐくらいに、取引金融機関の経営者交流会で、日頃からお世話になっている先輩社長の会社がベトナム進出をして10周年となる記念式典に招待をされました。
先ず、招待をされたこと自体に驚きました…そして、よくよく考えると海外へ出たのはいつだったかなと…。

海外に行くのは久しぶり

前職の百貨店時代には、商品の買い付け等で、欧米への出張があったりました。そして、上場企業らしく、しっかりした休暇制度があり海外への旅行も行くことができていました。
しかし、現在の会社は海外との取引や関係があるわけではなく、完全なドメスティック企業で、仕事では海外に行く機会はなくなってしまいました。
前職のような長期の休暇もないため、旅行というわけにも、なかなかいかず…。
転職をするときに、これが最後になるかもしれないと家族で上海に行ったのがいつだったか…。失効しているパスポートを開てみてビックリ。パスポートが失効する2011年でした…。10年以上国内に閉じこもっていたことになります…。

慶事だったこともあり、決断!

パスポートも失効しているし、会社のこともあるし、若干消極的になっていましたが、今回は、10周年のお祝いと大変素晴らしいことでもありますし、3連休中の開催で仕事への影響も最小限に抑えられることもあり、せっかくの機会なのでベトナム行を決断しました…。
まずは、パスポートを取るところからでしたが…。そして、諸事情があり、現地1泊機中2泊の、かなりの弾丸スケジュールとなってしまいましたが、結果的には、行ってよかったと感じました!

ホスピタリティ

ご招待を受けた先輩社長の今回の記念式典には、先輩社長の会社関係の方々や、同じ経営者の交流会の方々をはじめ多数の方々が招待されていました。
素晴らしいことに、式典当日を挟んで前後の日程まで含めてすべてアテンドをしていただき、工場見学、懇親会、観光等、素晴らしいおもてなしを受けました。

先輩社長について

ご招待をいただいた、先輩社長様について…。
日頃から、経営者交流会でお世話になっています。自らが主宰するゴルフコンペなどにもお誘いをいただいたり、自社の見学などにもお誘いをいただいたりと大変オープンマインドで素晴らしい方でいらっしゃいます。
しかし、ここまで来られるには壮絶な紆余曲折を経てきたことなど、お話を伺うと、いつでも経営者として参考になることを教えていただいています。

今回のベトナム工場見学の際にも、社長になられた大変な苦労から、ベトナム進出を決断した背景等、ち密な計画を立てて実行されてきたお話を伺いました。

説得力がすごい!

会社の危機的状況の中、社長に就任され、貸しはがしの危機からメインバンク変更といった、金融機関との壮絶な駆け引きの中で見事に事業を復活させた手腕や、肝の座り方は圧巻でした。やはり、熱意と、人を引き付ける力というか魅力が大切なんだと思うと同時に、そうした決断をするために裏側でしっかりとした数字の組み立てをされているところも素晴らしいと感じます。だから、お話にものすごい説得力があるんです。
ベトナムに進出した経緯も素晴らしい決断をされていると感じました。一度は用地取得に頓挫しかかったにもかかわらず、必要だとの思いから様々な代替方法を検討し、それを実行して進出にこぎつける。あきらめない姿勢や、やり遂げる実行力は素晴らしかったです。

周囲の人を巻き込む力がスゴイ。

ベトナムの工場見学をさせていた時や、以前に日本の会社を見学させていただいた時にも感じたのですが、先輩社長の人となり、生き様みたいなものが隅々まで行きわたっていることが感じられるのです。
作業の手を止めて、こちらに挨拶をしてくださる姿勢や、今回のベトナム工場でも、現地スタッフの方々、日本のスタッフの方々ともに、アテンドをしてくださったり、様々対応をいただく姿勢、ホスピタリティには感服しました。式典で紹介された映像の中でも、社員の皆さんと、様々な形でコミュニケーションをとられ、日頃から先輩社長の姿勢というか、熱意というか、そうしたものが社員の皆さんにしっかり浸透しているからこそなんだな、と感じます。さらには、金融機関をはじめ、周囲の方々と一緒に事業を前に進めていくことができる。周囲を巻き込む素晴らしい力・魅力みたいなものを持っているなと思います。

何事も勉強!

営んでいる事業の内容は違いますが、ご自身の主力商品に自信があり、必ず成功するとの確信をもって、しっかりと計画を立てて、周囲を巻き込んで実行していく。決断力とスピードはとても参考になります。そして、日頃からしっかりと社員とコミュニケーションをとって一人ではなくみんなで同じ目標に向かって進んでいくところも勉強になります。
普段の経営者交流会だけではわからない部分ですし、話しているだけでは知ることができない、実際に参加してみてさらに深く理解できる、現地に行って初めてわかることで、勉強になると実感しました。

ベトナム(ホーチミン)の印象

先輩社長について書いてきましたが、久しぶりに出た海外の印象についても触れてみたいと思います。完全に個人的な視点になりますので、それは違うといわれることもあるかもしれませんが、そこはご容赦ください…。

今回は先輩社長の会社がある南部ホーチミンに滞在しました。(滞在といっても1泊ですが…)到着した日に先輩社長の工場を見学し、その後記念式典に参加し、翌日はホーチミン市内をアテンドしていただき観光をしました。そしてそのまま夜中のフライトで日本に戻りましたが…

ベトナムでのセミナー

式典だけでなく、一応ちゃんとしたお勉強もしています。現地で働く金融機関の方にベトナム経済情勢についてもお話を伺いました。
ベトナムは、飽くまでもGDPの数字上ですが、50年くらい前の日本と同じくらい、さらにホーチミンは40年くらい前の日本と同じくらいとのこと。つまり、私が生まれた当時くらい状況で、まだまだこれから発展の伸びしろがあるということです。
工場へ伺う道中や、観光で行ったホーチミン高層展望台から見渡す眺めを見ても、これから開発できる用地は沢山あり、実際に開拓に向けた準備が進められている様子がよくわかりました。

街中の散策…

二日目の観光の際や、ちょっとした自由時間を利用して買い出しに行ったりしたときに見た街中には、世界でも有数な超高層ビルがある一方、道路の整備は今一つ(お世辞にもきれいとは言えませんでした)。車よりもバイク!なんといってもバイクです。どこ見ても原チャリだらけで、車が気を使って走っている感じで、運転もがつがつしているというか、自分が自分がという運転で気が弱いと合流も、右左折もできない様子もです。ある意味、そうしたところが活気があるように思えました。

日本では考えられないですが、道端に椅子を出してそこら辺で、フォーとかバインミーとかを食べている…。まだまだ伸びしろがあるというか、発展していくだろうなという印象を持ちました。

聞くところによると、アメリカに戦争で唯一勝った国という歴史もありつつ、社会主義国でありがちな、汚職が絶えないという政治体制…。格差も大きくお金があるところにはあるという状況…。なかなか公共インフラをはじめとした発展のスピードが上がっていかないのはこうしたところにあるということでした。
しかし、街中を見ていると、ものすごくバイタリティー見たいなものを感じるし、どこかで何かがかみ合うと、ものすごい勢いで発展するのだろうなという感じはプンプン匂っていました…。

やっぱり行ってみて初めてわかる

普段、商売柄海外との関係がありませんが、今回せっかくいただいた機会でベトナムに行けたのはよかった。街を見て、歩いてみて初めてわかることが多くあります。私がちょっと見ただけでわかるはずはありませんが、感じ取ることはできました。
百聞は一見に如かず とはよく言ったもので、本当に現地に行って、実際に見て、触れてみることは必要なんだなと思いました。
現時点では、直接ベトナムでの仕事がるわけでもないですし、すぐに海外での仕事や、かかわりができる事業ではないと思いますが、今回ベトナムで触れることができた、バイタリティみたいなものを、原動力に変えて、太平社の事業に邁進していきたいと思います。まだまだ、やること、やらなければならいことが、たくさんあると思います。
そうした内容はまた改めて書いていこうと思います。

今回すばらしい機会を与えてくださった先輩社長に感謝しつつ、これからの自身の事業発展に向けて努力をしていくことが大切だと改めて感じました。