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オウンドメディア「SHARE」

太平社では、オウンドメディアの「SHARE」という冊子を作っています。
2016年に1号を発行し、年2回程度発行を続けています。
先日13号が発行されました。まもなく発行されてから10年になります。
そうした活動について書いてみたいと思います。

「SHARE」発行のきっかけ

太平社は印刷会社ではなく、制作会社であることを周知するために何かしたい…先代の時代に社員からの発案で制作がスタートしました。

太平社では、数多くのお客様の社内報制作をお手伝いしています。
その制作の過程で、著名人や識者、クリエーターへの取材等様々な場面で大変勉強になることを見聞きしたり、参考になることが多くある、いち担当者だけの内容ではなく、様々な人たちとSHARE(シェア)してみたらどうかと…それにより印刷会社ではなく、制作会社としての認知度向上につながると考えた社員の意見を取り入れ、発行するに至りました。
デザインも、体裁も結構凝っていて、スタイリッシュで内容もかっこいいんです…。個人的には、もっと太平社の宣伝要素を色濃く出せばよいと思っているのですが、担当者曰くそれではダメ見たいです。本当なら宣伝要素をなくしたいらしいのですが、それとなく太平社が発行しているものと認知できる程度は宣伝をしてもらうようにしたくらいです…。

営業ツール?

掲載する内容も大切ですし、お客様を含めた様々な人たちと共有したい…という発行目的も大事ですが、ただ発行するだけでなく、営業ツールとしての活用も役割として使っていくことも当初の目的の一つとしていました。
お金と手間をかけて作成するのですから営業にも使わないと意味がありませんからね…。
最初はなかなか、営業ツールとしての活用はうまくいきませんでした。印刷会社として長くやってきた歴史もあり、いわゆる御用聞きのスタイルが定着していた営業マンにとっては、初めての営業用ツールでどのように使っていいかが、そもそも分からない…。そんな状況でした。
内容や見た目もかなり良い仕上がりと思っていましたが、制作会社としての周知もそうしたことから、成果にはなかなか至りませんでした。

印刷会社→制作会社へ

リーマンショック後、受注品を回すだけの営業スタイルではジリ貧になることは目に見えており、御用聞き営業→提案型営業 印刷会社→制作会社 といったように営業改革も進めてきました。
これまで書いてきた、WEBサイトの更新や、様々なマーケティング戦略もそうした活動から出てきたものです。
(2024年の取り組みについてはこちらをご覧ください

お客様に会うための口実

営業として提案を行い、受注を獲得するためには、先ずはお客様とお会いしてお話を伺うことから始まると私は考えています。そのためにも、お客様に会うための口実があることは、本当はありがたいことだと思うのです。

最近になり、コロナ禍や働き方改革の浸透で、一昔前のように簡単にお客様、ご担当者様にお会いすることができなくなりました。
セキュリティが厳しくなり、受付という難関を突破しなければならない…。それ以前に、テレワークで出社していない…。そうした時代では、会うための口実をどのように作るか…これを考えるだけでも結構疲れるくらい知恵を絞らないと実現できないことだと思います。
本来であれば、SHAREのようなオウンドメディアがあると、お客様と面談するための口実となり、助かるはずなのです。

継続は力なり!

営業改革の結構早い段階から「SHARE」を営業ツールとして活用をしてきたのですが、前述した通り、最初は効果が出ませんでした。浸透するまでに時間がかかったと思っていますが、今では、続けてきてよかったと本当に思っています。
コロナ禍等を経て、ようやく営業にも理解が進んで完成したら率先してお客様に届けるようになっています!
太平社が、デジタルではなく、現物の冊子として、SHAREを発行しているのはこうした理由もあるからです。
最近では、進めてきたWEBマーケティングの効果もあり、SHAREを目当てに問合せをいただくまでに至っています!(→WEBサイトはこちら SHARE|太平社 (taiheisha.co.jp)

企画の充実

10年、13号も出ていると中身も大変充実してきているように感じています。
もともと、「SHARE」は社員からの自主的な企画で立ち上がったものです。企画もすべて社員が独自に考えていますし、それに対して私からダメということはよっぽどのことがない限りありません。
太平社の得意分野「社内報」につながるような企画を、中心宣伝重視でなく、本当に情報として共有したいことを中心に、太平社とのかかわりにつても少しだけ盛り込んで、しっかり考えて企画をしてもらっています。
営業的にも、掲載内容・コンテンツ量が増えたこともあり、お客様それぞれの課題にマッチした内容が載っている号を参照しながら、情報提供、新しい提案につなげることにもつながっており、営業ツールとしての本領も発揮できるようになりました。

企業価値向上の有機的連携

太平社では、お客様から信頼される広報ツール制作の会社を目指すべく、企業価値を向上させるための施策を実践しています。
社内報担当1年生が読む本の出版をはじめ、ワークショップの開催やSHAREの発行等です。それぞれを、WEBサイトでのコラムやメルマガ等で周知を図るマーケティングを実践しています。(マーケティング戦略についてはこちらをご覧ください

こうした様々な施策連携させ相乗効果を発揮していきたいと考え、社内では企業価値向上の有機的連携といっています。
最近では、全社のマーケティング戦略と、それぞれの企画や施策が、少しづつですがうまく連携できるようになってきました。

こうした取り組みをさらに強化し、事業を続けていけるようにしていきたいと思っています。
これからも折をみて新たな取り組みを紹介できるようしたいものです。