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土屋敏男のピックアップ
たけしさんがどういった状況だったか忘れたが「漫才師ってのは舞台のセンターに向かうときに今日は誰も笑わないかもしれないっていう恐怖をいつまでも持ってるもんだ」と言ったことがある。元気が出るテレビをやっている頃だろうから絶頂期の頃である。後年ツービートがテレビに出る前、浅草の舞台で玄人受けはするけどお客は少なくたった2人のお客でやることなんてザラだったということを知った。もうすでに「赤信号みんなで渡れば怖くない!」とか毒舌漫才は完成していたにも関わらずだ。 笑いってそのくらい微妙
今朝起きる前につらつらとiPadのFacebookを眺めていて表題のようなことを思った。 会社を少し早期退職してどうも山伏になったらしい男がいる。 自転車を電車に積んで新潟の美術トリエンナーレに行っている男がいる。(まだ辞めてないが) 60歳で退職してジャズバーを始めた男の店はもう6周年だ。 一緒に映画を作っている男はもう2週間以上も一人で編集作業に籠ってさっき「ようやくトンネルを抜けました。かなり手応えがあります」とLINEをくれた。 みんな日本テレビの友人だから世間的には
去年新NISAというのが始まって「貯蓄から投資へ」という流れを国が作ろうとしている。そしてかなりのお金がそちらに移動していて、それも国内株式じゃなくてアメリカや全世界に投資するお金が主流だということでそれが円安の要因なんだなんてことも言われている。 投資というのはリスクマネーと言われていて「増えるかもしれないけれど減るかもしれません」で貯蓄は利子がつくものだから減ることはないからリスクはない。でもこの貯蓄で集めたお金を銀行とかの金融機関は投資しているのだから流れた先は同じだと
ギャンブルに関して結構長いことプレイヤーとしてやってきていわゆる『ギャンブル依存症』になりかけた、いや一時期なっていたのかもしれない人間として、さらにそれを克服した(と思っている)人間としてそのことについて書いてみようかと思っている。 (誰のために?ということもあるだろうがインプレッションのためではないことは確かである) 人って必ず何かの依存症なのではないか?またはその予備軍ではないかと思ったりする。 今で言うところの『推し』もその一つと言っていいのではないか? 基本的に
2年半ほど続けてきた「スクリーン」のコラムが最終回になりましたので感謝を込めて転載させてもらいます。 ---------------------------------------------------------------------------------- 最終回です。 『映画とテレビの近未来日記』と銘打っているので改めて映画とテレビの近未来について書こうと思います。 先日日比谷で久しぶりに映画をハシゴ。日本映画の「正欲」とイギリス映画の「哀れなるものたち」。そ
もちろん「一言も連絡がない!」と怒っている訳ではない。もう日本テレビに籍がない人間だから無くてもしょうがないと思っている。まあその紅白出場の手続きを日本テレビでした人間から「こうなんですよ」と一報くらいあったら嬉しかったかなとは思うけど。とても良いニュースだけに。 今回書こうと思っていることは「芸能界とテレビ」の話で、ポケビ(ポケットビスケット)とブラビ(ブラックビスケット)は当時金曜日の夜8時からやっていた「ウリナリ!」という番組から生まれたバンドふたつだった。 コントの
史上最高額だそうだ!優勝する一人に6億7千万(1$=147円換算)の賞金が与えられるゲームショーは。2位はゼロ!なぜならばイカゲームがそう言うルールだから!! そう!2021年秋にNetflixで配信され世界的に大ヒットした「イカゲーム」のリアリティショー版が制作されたのだ。 知らない方に簡単に説明すると韓国で制作された「イカゲーム」は一般から集められた456人が一人1万ドル換算された“命”を賭けていろんなゲームで戦っていくドラマで最終的に残ったたった一人がその賞金456
三河湾ネットワークで新番組「蒲郡今昔写真EXPLORER」が始まった。 じつは「こんな番組がやりたい!」と言った訳ではない。 「進め!豊田少年家族」をやっているひまわりテレビの堀井社長が三河湾ネットワークの社長でもあって「土屋さん、蒲郡でも一つ番組やってくれません?」と言われてから考えたものだ。 まず条件を考える。ケーブルテレビだから当然のことながら予算は少ない。30分番組でやっているひまわりテレビの半分。では15分番組。 ひまわりテレビほど社員数もいないので関われるスタッ
二日目も明け方にこんなことを書いている。 時差ぼけで眠れないこともあるのだがカジノに明け方行くのでこんな時間がぽっかり空いてしまうのだ。 日本でも大阪にIR施設ができるとか何とかで治安が心配だという話があるが、思うのは深夜3時や4時に一人で街を歩いていられるのは知る限りアメリカの都市ではラスベガスだけだ。もちろん犯罪も発生しているんだろうが巨額なお金が飛び交う街なので治安が良くないと世界中からお客が来ないということでそこにお金を掛けているからだろうが何時に歩いていても危ない目
初めてラスベガスに来たのはとんねるずと一緒だったか?よく覚えていないが ”全力で「遊べ〜!」と言っている街”という印象は今回も変わらない。 こんな街は世界中にもない。いやマカオが後を追って規模的には抜いているのだがエンタメも含めていうとやはり世界一ぶっちぎり、唯一無二の街と言っていいだろう。 30代から来始め多分30年近く10数回来ている。何回目かに来た時にベラッジオで「O(オー)」を見てぶっ飛んでそれからシルクドソレイユを中心にショーを見るようになり今回の定点観測もそんなエ
この文章は「スクリーン」に連載している『映画とテレビの近未来日記』の10月号に書いたもので今現在発売中のものである。 その関係で最終段だけカットしてあるが、そこまででおおよその僕が言いたいことはご理解いただけるのではないかと思っている。 (「スクリーン」の編集者がほぼ無反応なので「そんなにひどいのか?」と不安になって反応を見てみたいと思ったのがここにコピペする真意である) 「わからない」という感想 スタジオジブリの新作「君たちはどう生きるか」が公開されてこの文章を書いてい
「奇跡の起きないテレビはつまらない」元々は師匠萩本欽一が言った言葉である。最初に聞いたのは33年前の「欽キラリン530!」という番組の稽古場。出演者Aがノールックで足で飛ばしたスリッパをBが足でスパッと入れて履くという稽古。何十回もトライしたがとてもじゃないができるはずがない。そこにいる出演者スタッフが「絶対無理だ」という空気が出た時に『本番ではできる!このくらいの奇跡が起きないテレビはつまらない!やる意味がない!」そして本番!果たして・・・失敗! そして番組はまもなく終わっ
豊田市の「進め!豊田少年家族」の第4回までが地元のケーブルテレビひまわりネットワークで放送されYouTubeで配信された。 隔週なのがもう一つペースを掴めていないのだが「豊田市民だけが面白い番組」から「豊田市民は見ないといられない番組」に進化することを先日の第5回の収録で宣言した。 これは20年前に終わった「電波少年」の流れを汲むものなのか?という問いかけを自分にする。 「そうなのだ」とするならば「どこが?」と答えなくてはならない。 それはこの番組が自由に進化し続けられれば
前回が第1回とは言ったが実際には#0で今回の#1が本来の#1であろう。 いよいよ船は出た! という感じである。 右に行こうが左に行こうがスピードを出そうが落とそうが操舵室にいる私たち次第という船の旅が始まってしまったのだ。 ひまわり畑を作るためにアポなしで色々なところに行き、今昔写真の今を探して市内を走り回り、おいでん祭りの出場常連チームに会い今年の手応え、そして問題を聞く。 行った先で聞くこと、出会ったことが次のロケの方向を決める。地図はない。その日の風の向きと浮遊物との
この前「タモリ倶楽部」が終わって「テレビのある時代の終わり」という文章を書いた。 これは「笑っていいとも!最終回SP」を生放送で見た時に感じた「テレビの終わりの始まり」に対応していて「(ある時代の)テレビの終わりの終わり」が放送されて、本当に終わったんだということです。 (どうも今日「オールナイト何とか」という番組が始まったらしいが、昔のテレビゾンビとして立派に生を全うして欲しいものだと思います。見ないけど) さてそんな昔のテレビを僕がやっていた時の話を当時のスタッフが集
去年の秋から準備してきた豊田市ケーブルテレビ局ひまわりネットワークの新番組「進め!豊田少年家族」が4月8日18時〜第一回放送されました! そして放送終了後ひまわりネットワーク公式YouTubeチャンネルで全編見逃し配信も始まりました! スタートはお約束のまっちゃんとバッタリ名古屋駅で会うシーン。 見て欲しいのは僕から気がつくのじゃなくて松ちゃんが先に気がつくというところ。「アレ土屋さん?」「アレどうしたの?今日はこっち?」というところでカメラに気がついてアイマスクを出すとい