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専業柔術家になってよかったこと

僕は27歳のときにカルペディエムにやってきました。
それまでは京都で普通のサラリーマンをしながら道場に通って練習をしていました。
東京に来て専業柔術家になって生活は大きく変わりました。
そこで専業になってよかったことを思うがままに書いていこうと思います。

①通勤のストレスがなくなった

サラリーマン時代は基本的にスーツで出社してましたが僕は苦手でした。

スーツは着るのも時間がかかるし動きづらい。ネクタイをいちいち締めるのも面倒です。それを毎日着ていくのだ。

しかし東京に来てからは基本私服で過ごすので、そういったストレスからは完全に解放された。
東京に来てからスーツを着たのは、地元の冠婚葬祭のときだけだ。

逆にスーツを着ることで仕事モードに切り替えられるという人もいるだろうから、一概に良くないと言えないのは確かですが。僕はもうスーツを毎日着るような仕事には戻れないでしょう。

東京では基本的に自転車移動です。

幸い青山・三田・広尾のどこからも近い場所に住むことができたので、道場への移動は自転車で完結する。僕の家から一番遠いのは青山だが、それでも自転車で10分程度だ。いざとなれば歩きでも行ける距離だ。

サラリーマン時代はいくつかの勤務場所を転々としていたが、電車で移動することが多かった。一番遠いときは電車とバスを使って、一時間以上かけて出勤することもあった。

この電車の移動は大変だった。座れることはまれだし、朝の眠たい時間に電車に揺られながらの出勤はなかなか辛かった。
まあ一時間程度の通勤をしてる人なんて山ほどいますし、もっと時間をかけてる人もいるだろうからキツイ自慢に入らないだろうが。沢山の人が苦しんでいるのは間違いないです。

それを経験してる分いまの出勤環境は本当にありがたいです。その分遅刻が許されないプレッシャーは強いですが。

②好きなことを仕事にできた

当たり前だが好きなことを仕事にできたのはラッキーだ。好きなことなのだから仕事をする上でのストレスは少ない。正直言ってカルペディエムで働き始めて(いい意味で)仕事をしているという感覚を持ったことは少ない。

当たり前だが自分の趣味の延長が仕事になったので、好きでいる限りモチベーションを保つことが出来る。

もちろん不甲斐ない試合などで気分が落ちることもあるが、それでも気持ちが切れることはないし、必ずまた頑張ろうと思える。

サラリーマン時代は興味本位で入ってみた業界で働いていたが、いざやってみるとそこまで興味が持てなかった。その分、物覚えも悪くて正直いい仕事が出来ていたとは言えない。

自分が好きなことを仕事にできたのは運がよかった。

③昼寝が出来る

クラス間の空き時間を利用して割と昼寝してます。
これはけっこう大事なことです。

午前中やお昼に練習をすることが多いのだが、そのあと昼ご飯を食べると大抵眠くなる。

そのまま道場で寝ることもあるし、家が近いのでいったん帰宅して昼寝して、夜のクラスに向かうことも多い。

一度の練習はハードでかなり神経を消耗させる。

そのままただ起きた状態でいると夜には注意力が散漫になって、仕事に影響を与えてしまう。

だから短い時間でもいいので昼寝をする。

昼寝は一時間もいらない。10分程度でもいいし、5分でもいい。とにかく頭をいったんシャットダウンさせることが大事なのだと思う。

例えばゴロゴロ横になっていてもスマホをいじっていると、それだけ脳に情報が入ってくるので、それの処理にエネルギーを使う。現代は情報過多の時代だからこそ、情報をシャットダウンすることが大事なのだ。

ちなみにサラリーマン時代は昼ごはんの後は絶対に眠くなって、よくうたた寝をしていて仕事にならないことも多々ありました。

だから昼寝ができる環境は本当にありがたいです。

④仕事が好きなスタッフと働ける

②と少し被る内容です。

サラリーマン時代はとくに仕事への大きなモチベーションは持てなくて、楽しんで仕事をした記憶がほとんどない。

全員ではないだろうが、世の中僕のように考える人は少なくないと思う。
もちろんそれでも淡々と真面目に仕事をこなしている人たちは凄いと思う。

けどカルペディエムで働くスタッフは、みんな柔術や格闘技が好きだから今ここにいるのだ。だからみんな活き活きしているし楽しんでいる。

当たり前だ。柔術が好きじゃなければ、ここに来るわけがない。

周りの環境は本当に大事だ。本気で仕事を楽しんでいる人の周りにいれば、自分もより楽しくなるしモチベーションも維持できる。お互いが切磋琢磨できる。

その分クセの強い人間も多いが。。。。笑
しかし普通の社会人をやってたら絶対に交わることがなかった人たちに出会えたのは大きな財産だ。

⑤チャンスが多い環境

専業柔術家として働くからには選手としての価値を高めたい。普段の仕事はクラスでの指導だが、現役の間にどれだけ実績が積めるかも大事だ。

選手として価値はやはり試合の実績が大きな割合を占める。
SNSの盛り上がりで、単純な強さだけが選手の価値を決めるものでは無くなっているが、やはりある程度の実績は必要だ。

試合は場所を問わなければ毎月どこかで開催している。(今はコロナの影響で国内外の試合は完全に停止しているが。)

それだけ実績を積めるチャンスが多いのだ。
たとえ一度負けたとしても、すぐに次のチャンスに挑戦することが出来る。

もちろんただ優勝するだけではなく、強豪選手に勝利することも大事だが。

しかし普通の社会人になると実績をつむチャンスや出世するチャンスはなかなか回ってこない。
もちろん普段の仕事を着実にこなしていくものだが、それだけでなく周りとの人間関係など色々な要素が絡んできて複雑なのだ。チャンスが数か月先なのか数年後なのかもわからない。

それに比べたら柔術は非常にシンプルである。試合にエントリーして結果を出せばよいのだ。
もちろん勝利するまで並々ならぬ練習が必要だが。

それでもチャンスが多いから恵まれている。

国内だけでも、全日本、アジア、ワールドプロ、その他数多くの大会が毎年必ず行わる。それに出場するための制限も特にない。出場費とチャレンジ精神があればいい。

自分次第でいくらでもチャンスはある。

試されるのは自分の腕っぷしだけだ。

最後に

とまあ色々と書きましたが、もちろん専業柔術家(格闘家)だからこそのデメリットもあるでしょう。社会的信用に関してとか。

柔術(格闘技)を生業にできていることを誇らしく又ありがたくも感じいていますが、世間の偏ったイメージも確かにあることも認識しています。

そんなことを考えながら専業柔術家として日々を生きていきます。

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