#012 着実な成果をあげられる
運動(トレーニングで得られる12つの”自己管理能力”ですが、今回で最終回となります。
全12回に渡ってご紹介してきましたが、ここに挙げた12の事例以外にも関連することはたくさんあると思います。
最後に紹介することは「着実な成果をあげられる」ということです。
以前務めていたフィットネスクラブでは、ご入会されたすべてのお客様にトレーニングカルテを作成していました。
これは、トレーニングを行うその日の体調がどういうものか?
トレーニングの内容はどんなものを行ったのか?
などを記録するものです。
なぜ、こうしてお客様にカルテを書いて頂くかというと、運動によってお客様自身の体を管理する為の“自己管理能力”を身に付けて欲しいからです。
目標を達成するため、または心身ともに健康な状態を持続可能であり続けるためには運動によって日々の取り組みを管理する必要があります。
例えば、お仕事をされている方は仕事を効率良く進めるためにToDoリストやメモを書いて仕事を管理されている人も多いはずです。
それは、記録を残すことで、次にやらなければならないことを優先させ、その業務を遂行することでよりよい結果が得られるからです。
また、家庭を持っている方であれば家計簿をつけて管理することで、例えば「今月は使いすぎてしまったな」と客観的に原因を特定することが出来ます。
これも記録を残すことで客観的に行動をフィードバックされる良い一例だと思います。
運動もこれらと全く同じで、日々記録をつけることで自分自身の取り組みが客観的にフィードバックされ、より良い行動に繋げていくことが出来ます。
さらに、記録をつけるということは簡単で非常に効果があります。
ちゃんと記録をつけることで、体調が悪い時やモチベーション意欲が感じられない時に「あんまり寝ていないからなんだな」、「ちゃんと食事を摂っていないからなんだな」ということを自分自身で気付いたり発見することが出来ます。
つまりトレーニングカルテに日々の取り組みを記録することが自己管理に繋がるのです。
私は本気でダイエットを始めたいというお客様に対して、まずは毎日体重計に乗って記録をつけましょう!と指導する機会が多いのですが、これは体重計に乗って記録をつけることで痩せられるのではなく、記録をつけることで自分自身の日々の変化を感じてもらうことが結果的に何らかのフィードバックを得ることとなり、さらにそこから自分の行動を見直したり改めたりしてもらうことで具体的な行動に繋げて欲しい為です。
今はスマートフォンなどで健康を管理するアプリが沢山揃っているのでそれをダウンロードしてみることも良いでしょう。
記録をつけることで日々の変化にすぐ気付くことができます。
積極的に記録をつけることで、自分の行動を1つの楽しみに変えるのも良いかもしれません。
いただいたサポートは読者の皆さまのお役に立てられるような形で使用させていただきます。この度はサポートいただき誠にありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。