だから僕はイタリアンをやめた
世のパン屋さんは仕上げにチーズかチョコレートをかけたがる。
この世の中はチーズ嫌いには生きにくい。
チョコレート嫌いにも生きにくい。
「人類皆チーズが好き。人類皆チョコレートが好き」
そんな秩序のない風潮にドロップキック。
自分の好きが必ずしも他人の好きではないと知れ。
…とりあえず殴り書いてみたが、ねぇ、これから何を書いたらいいんだろうね。
進め方教わらないんだよ。
幼稚園に通ってた頃はチーズを食べてたような記憶もある。6pチーズっていうの?固形のやつ。
あとスライスチーズも齧ってたような。
いつのまにかチーズが食べられなくなって、一瞬ピザだけ食べられるようになって、すぐにチーズが無理になって、今に至る。
きっかけがあったのかなかったのか。
もしかするとその幼少期から特に好きではなかったのかもしれない。
美味しいと思ったことはないような気がする。
ジェリーが食べるチーズはあんなに美味しそうやのに、私は匂いだけで無理だ。
ピザ屋さんの前は息を止めながら通り過ぎるくらいには無理だ。
中学生か高校生の時、竹やぶに手伝いに行った私は、母親にパンを半分渡された。食べてみるとチーズが散りばめられていて全力で吐き出した。
周りが土で助かった。私が人生で最後にチーズを口に含んだ瞬間である。
チョコレートの方は明確な理由があるような気もする。そうでない気もする。
唯一食べられるのはホワイトチョコレートであるか。それでも特段好きという訳ではない。
白い恋人とかはチョコレートの中でも1番私寄りにある。
こればっかりは本当、ものによる、しか言えない。
私をバンギラスとするならば、
チーズ=ヘラクロスのインファイト
ブラックチョコレート=カイロスのインファイト
ホワイトチョコレート=ラグラージのなみのり
こんな関係性である。ホワイトチョコレートならいくらかは受かる。
計算してみたら、ラグのなみのりは砂嵐下で確定3発らしい。
意外とバンギすげえな笑
流石にヘラクロスの方が強いが、思いの外カイロスのAも高かった。確1取られるか、そりゃそうだよな。
乱数1圏内のインファ使えるやつって誰なんやろ?
調べてみたけど見つからなかった。
ザングースにすら確1取られてるみたい。
意外とザングースすげぇな。
話を本題に戻そう。
現代社会においてチーズを食べられないという事実は思いの外重くのしかかってくる。
居酒屋のメニューなんて、仕上げに大抵チーズを乗せるか、そもそもチーズありきのメニューが至る所にならんでいる。
そんなメニューを掻い潜らねばならない。
パン屋さんにでも行こうものなら、マヨネーズかチーズかを見極める技能を習得するところから戦いが始まっている。
この世で信じられるものはメロンパンのみである。あとジャムパン。
チョコレートに関しては見た目でわかる。
内蔵してるタイプのやつはあんまり許せない。
ただ擬態能力に長けたチーズというやつは、難しい。
チーズかどうか知りたいのだって防衛本能だ。
だから僕は、街のパン屋さんをやめた。
好きな食べ物、の欄にはプリンかカレーかお寿司を書いている。だから別に甘いものが苦手って訳でもない。
プレスバターサンド?あんなのも割と好き。
ただ、バター単体ではあんまり好きじゃない。
はいそこ、めんどくさそうな顔をしない。
パスタもおおよそペペロンチーノか和風のやつしか食べない。
私に言わせればパスタというやつは
「いかに美味しく油を食べるか」
という料理である。うん。
チーズがなくても美味しいよ…
「ピザの名前かパスタの名前かクイズ」
を前に友人とやったことがある。
・ペスカトーレ
・ボスカイオーラ
・ビアンカ
ね、わかんないでしょ?
友だちがいなかったとはいえろくにサイゼリヤにも行ったことがないのはチーズを酷使していることが火を見るよりも明らかであるからだ。
大学の新歓で一度だけ行ったイタリアンもご丁寧にチーズが用意されていた。
考えたってわからないし、イタリアンに行ってまで
「チーズ抜きで」
って言うだけでも苦しいから、そもそもイタリアンに行くことをやめた。
「チーズとチョコレート、みんながみんな好きだと思うなよ。」
なんて本音が言えないのだって防衛本能だ。
だから僕は
だから僕は、イタリアンを、やめた