自称トレイルランナーと登山医学会学術集会 #4イイカンジの運動強度編
イイカンジの運動強度とは?
この場合は、自分の体脂肪を効率よくエネルギーにするこができる運動強度のことです。
手持ちのデバイスで測定することができて、イイカンジを見える化できなければいけません。
心拍数を測定できるデバイス
多くのトレイルランナーが利用できるデバイスは、心拍計だと思います。GPSウォッチでも、Apple Watchでも、スマートウォッチでも構わないのですが、アクティビティの記録と連動した心拍数の記録ができるデバイスが必要になります。
例えばこうゆうの。
心拍数をイイカンジに見える化
心拍数を測定できるデバイスは、なんらかの方法でそれ専用のアプリやソフトウェアにデータをアップロードできることでしょう。
画像はたまたまGARMINデバイスなのですが、これらの場合はGarmin Connectという仕組みがあります。
メーカーによって区切り方に違いがあるようですが、心拍ゾーンという概念があってグラフとして見ることができるでしょう。
これは、とある日に27km走った時の記録。
出典:https://www.garmin.co.jp
この最大心拍数をベースにした%HRmaxでも良いのですが、ホラッここは自称トレイルランナーということもあり、日々のトレーニングの成果が反映されなければいけません。(行動が伴っていませんが…)
最大心拍数は生まれつきの部分もありますし、年齢とともに低下してくる部分でもあります。(220 − 年齢)が最大心拍数というのも当てはまりが良くないことを経験します。
%LTmaxをものさしにする
なので、乳酸閾値をベースにすることにします。最大酸素摂取量でもイイのですが、いろいろと都合もありますので…
本格的に乳酸閾値を測定しようとすると、ラボでマスクを装着してトレッドミルの上で走るイメージです。しかし、これだと山の中でモニターすることができません。
乳酸閾値を心拍数に変換する装置つまりソフトウェアに登場してもらう必要があります。
TRAINING PEAKS というweb上のソフトウェアです。スマホアプリもあります。データ好きにはたまりません。無料版だと機能に制限がありますが、大丈夫。
英語だけど大丈夫。必要なのは、乳酸閾値ベースの心拍ゾーンだから。
TRAINING PEAKSについては、改めて書くことにします。
概念的には、最大心拍数と安静時心拍数を入力します。乳酸閾値は手持ちのデバイスで測定できる場合は、その値を入力します。測定できない場合は、差し当たって最大心拍数の70〜80%をお好みで入力します。
「Auto Calculationの項目では、プルダウンメニューからLactate ThresholdとJoe Friel for Running(7)を選んでおけば大丈夫。
[Calculate]をクリック(タップ)すると、その業界では有名なJoe先生が乳酸閾値ベースで心拍ゾーンを7区間で作ってくれます。
手持ちのデバイスで乳酸閾値が測定できる場合はもう準備が整ったのですが、そう出ない場合は走ります。データ(TCXとかFIT)をアップします。走ります。データをアップします。走ります。データをアップします…
そうこうしているうちに、TRAINING PEAKSからお手紙がきます。
乳酸閾値160にしちゃいなよってきました。
これを何度か繰り返して、現在では168に落ち着いています。
準備が整った
これで、イイカンジの運動強度を見える化することができました。
あとはどこのゾーンを目標に走ったらイイのか???
このことは次回に書いてみたいと思います。