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海外駐在2年目のリアル~英語&ドイツ語の現在地~

どうもお久しぶりです。前回の投稿からあれよあれよという間に5か月も経過しておりました。

今回のテーマは、「海外駐在駐在2年目のリアル」ということでお送りします。

2023年5月にドイツに赴任して今月で丸1年半を迎えます。
元々海外で働くことを目標に社会人生活がスタートした自分にとっては、赴任前に既に海外で働くとは!みたいなイメージや理想がかちっと出来上がっていた節があります。
その理想と現実がどれほど差があるものなのか、どんなことを考えて日々を過ごしているのか、に焦点を当てて書いてみたいと思います。

まず、1年半経ってのリアルな状況を一言で表現すると、「全然満足できる状態ではないけれど、やりたいことがだいぶ自由にできるようになってきた」こんな感じです。

やっぱり最初の1年は公私ともに新しい環境に適応することにエネルギーを使っていた気がしますし、できる限り自分なりのやり方とか工夫をトライしてはいたものの、「このくらいはできていたい」と「実際にできているレベル」には大きな差がありました。
崖っぷちドイツ語シリーズ」とかまさにそんな感じで、がむしゃらに突っ走ってみるものの、背伸びしてる感は否めず、手応えや結果が得られることは少なかったと思います。

そんな1年目から半年、急激にその差が埋まっているのを感じる一方で新しい差が生まれ、しかも急激に広がっている感覚があります。なので、充実感を感じながらも「もっともっと!」と理想と現実の差を埋めようとしている、がリアルなところです。

ここからは仕事、語学(英語・ドイツ語)の2つに大きく分けて具体的な話を書いていきます。

1. 仕事

元々、仕事としては、化学メーカーの営業として、ドイツの営業支店に派遣されてきました。社員数はローカルスタッフ含め10人以下の小さな支店だったこともあって赴任した直後から、
①自分の仕事は自分で作る、②事業の種まきから発展するまで見届ける、
2つ理想がありました。

1年半経過して振り返ると、①はおおよそイメージ通りに進んでいる一方、②はまだまだかな、という感じです。全体的に仕事面でいうと、後述する語学面と比較すると理想と現実にあまり差は感じていない、良くも悪くも想像した通り・・というのが正直なところです。
海外にポンと一人放り出されたことで、海外営業としての自覚が芽生えて、顧客と接点を自分で作り出す仕事の面白さにようやく気づいてきました。飛び込み営業一つとっても、アポの取得率が上がったり、数字で表せる結果がついてくるようになり、好循環が生まれてきたように思いますし、自分なりの仕事の仕方が確立されてきました。
飛び込みや海外営業に関する細かなコツは↓のnoteに詳しく書いています。


こういう風に書くと、順風満帆で無双している!という印象を受けるかもしれませんが、全然そんなことはなく、面談の前は緊張するし、出張前はピリピリするし、色々トライした後に全然だめだな・・と自信を失うこともしばしばです。
②については、まだ種まきをようやくできるようになってきたところで、発展まではまだまだ時間がかかりそう、3・4年目に本格的に取り組むことになるのかなと思っています。アポ率とか担当ベースのミクロな数字ではなく、売上とかマクロな数字を上向けるようになることが課題かなと思っています。
・・この辺りが仕事における2年目のリアルです。

2. 語学(英語&ドイツ語)

まず、2年目を迎える頃には「何不自由無く英語を使いこなしている」という理想がありましたが、現実としては「ようやく何か掴んできたかな・・?」というのが現在地です。

以前、自己紹介でも書いた通り、私ははっきり言って語学力が評価されて海外に赴任されたタイプではありません。
なので、赴任が決まったときに、「語学はある程度苦労するだろうな」というのは薄々分かっていました。

実際、初めの1年はかなり苦労したほうじゃないかなと思います。打ち合わせに出てもほとんど理解できないこともしばしばだったし(レポートを書こうにも何も出てこず絶望したことも数知れず・・)、場数をこなしても二歩進んで一歩下がるみたいな状態が長らく続いていました。

ところが、最近になって、理解度が80%を超えるような打ち合わせが徐々に増えてきて、元々ヒアリングが最大のネックだったのですが、耳が慣れてきたのかよほど変な議論に持ち込まれない限りは、大筋を外さずに議論ができるようになってきました。

その理由を自分なりに振り返ると、オンライン英会話を発音特訓型のちょっと特殊なもの(GSET)に変えたとか、小技も含めた試行錯誤と積み重ねも当然ありつつ、何より一番大きかったのは「とにかく場数を踏みまくったこと」だと思っています。
自分の足りないものを直視して矯正するために、新規・既存・飛び込み・対面・WEB問わず「人と仕事で話す」ということを繰り返してきました。しかもその多くは自分ひとりvs顧客(複数のことも多々)という構図で文字通り孤軍奮闘するというものでした。助けてくれる人は自分しかいないという状況に追い込み、半強制的に対応力を磨くことで、ようやく1年半かかって少しだけ芽がでてきた、というが2年目のリアルです。

ドイツ語については、日々の生活(レストランやカフェ、買い物)はほとんどドイツ語でこなせるようになってきました。正直赴任した直後はドイツ語がどれほどできるようになるのかは完全に未知数でした。周りの話を聞くと、歴代の駐在員でもドイツ語を勉強した人なんてほとんどいなかったので。
実際に赴任してみたら、「ドイツ語できるようになった方がどう考えても楽だよね」という場面が公私問わず多くて、オンライン会話→ゲーテインスティテュートの教室→オンライン会話という流れで1年半なんだかんだ英語と同じくらい、なんなら英語より勉強している気がします。ドイツ語圏外の外国に行くと飛車を取られたようで不安になるくらいにはなってきました。笑

最近は、文法や語彙をしっかり身に着けたいと思い、問題集を使った勉強にもトライしており、この辺は「第2外国語 超実践習得術」シリーズの第二弾で細かく書きたいと思います。

一方、ドイツ語についても「じゃあ満足してる?」と聞かれるとそんなことは全くなく、①仕事で使えるようになる、②ゲーテインスティテュートB1に合格する、というドイツに来てから生まれた2つの目標を達成するにはまだまだ道半ばだな・・と痛感する毎日です。

最後に、仕事・語学両面に言えることですが、2年目を迎えて慣れやマンネリで成長が鈍くなってきたと感じてきたときに、「今までのやり方を一回全否定する」ということをよくやっていました。
試行錯誤しながら積み上げてきた仕事や語学の学習方法を一回ぶっ壊すというのは言うは易しですが、結構勇気のいることです。レッスンなどを変えればお金がかかることもあります。
ただ、新人時代と違ってあれやれこれやれと指示してくれる人もいないですし、良くも悪くもプライドが高くなって独りよがりになるケースがしばしばあるんですよね。
そういう意味でも、これはやけくそでもネガティブな話でもなく、純粋に「もっといい方法を!」という気持ちで変化し続けるということが、海外で生きていく上で案外一番大事なことかもしれないと思う今日この頃です。

長くなりましたが、今回はこんなところで。
それでは!

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