晴れた日、ハレオトコさんで港の人つながりで如月小春さんに再会した話し
先日、金沢市城南にある「図書室のある焼き芋屋 ハレオトコ」さんを訪ねてきました。
図書室のある焼き芋屋 ハレオトコ
私が「図書室のある焼き芋屋 ハレオトコ」さんを知ったのは朝日新聞の石川県版に掲載された記事。
この記事を読んですぐにインスタをフォローしていました。
あるひ家人に「こんなお店あるんだけど」と言ったら興味を持ってくれました。
そんな時に、家人が好きでよく見ているテレビ番組「人生の楽園」の予告にハレオトコさんが登場。
これは、大変、こんなの放送されたら混雑していけなくなる、と思い慌てて訪問したのが1度目。
その日も途切れることなくお客様がお見えでしたが、少しご夫妻ともお話しでき、おいしい焼き芋と珈琲をおともに、本を読んで、まったりと過ごさせて頂きました。
本は1ヶ月を目安に借りることもできるとのことで、2冊お借りしました。
また、家人が、長男の歌集を置いていただけるかお聞きしたところ快くご了承いただきました。
そんなわけで、3月末の晴れた日に、返す本と歌集をもってハレオトコさんへ2度目の訪問
出版社「港の人」つながりで…
長男の歌集は鎌倉にある出版社「港の人」さんに手掛けて頂いたもの。
その出版社名をみてハレオトコさんの山木美恵子さんが「この出版社の本、たしか…」としばし考えて書棚から取り出してくださった一冊の本。
村山恒夫『新宿書房往来記』
その本が、村山恒夫『新宿書房往来記』でした。
新宿書房代表の村山恒夫さんが、Web上に書いた通信、エッセイをまとめた書籍。
ハレオトコこと金岩宏二さんは出版社 現代書館に長年勤務された方。
村山恒夫さんは、出版社勤務時代に大変お世話になった方、とおっしゃられていました。
この『新宿書房往来記』はハレオトコさんの番組をみて、おたよりとともに送ってくださったものとのことです。
「新宿書房」という出版社名は知っていた、親しみを感じていた名前ではあるのですが、どうしてなのかすぐには思い出せず。
本を開き目次を追っていくと「如月小春」という文字が目に飛び込んできました。
如月小春
早逝した劇作家 如月小春 さん。
学生時代、彼女に連れられて観に行った、如月小春さん「工場物語 The Factory Romance」
東大駒場の講堂?で大掛かりなセット、工場を模したもので、建築現場の足場のような感じの舞台で繰り広げられた物語には引き込まれ、衝撃を受けました。
もう、詳細な内容についてはすっかり忘れてしまっているのですが、あの時のあの場の光景と心に受けた衝撃は今でも鮮明なのです。
(ちなみに、その時の彼女、いまも一緒に暮らしているのですが、その話ししたらあまり覚えていませんでした、がっくりです(^^; )
如月小春さんの戯曲集を出版されていたのが新宿書房さんでした。
ああ、なんと思い掛けないところで、懐かしい人に再会した思いで胸があつくなりました。
如月小春さんの戯曲集、たしか手元にあったはずですが、学生の頃の蔵書の多くは引っ越しなどで散逸してしまいました。
長男の歌集のタイトルが『はるかカーテンコールまで』
如月小春さんへのカーテンコール、もうかなわないけれど、これも何かの縁なのでしょう。
過去にとらわれているばかりではいけませんが、忘れてしまってはいけないことや思いは、少しでも記録し、次の世代へもつながっていけば、つなげて行きたいなぁ。
万が一、如月小春を知らない方にこの文章が目にとまり、ちょっと彼女の戯曲をひも解いてみよう、なんて思って貰えたら嬉しいです。
笠木拓『はるかカーテンコールまで』
長男の歌集、版元では在庫僅少となっていますが、本人のところには在庫あります。下記の公式サイト内にショップへのリンクがありますので、もし興味ありましたら、そちらからどうぞ。
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