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なぜ、日本人は、新型コロナの死亡者が少ない??~欧米人と比べて、IgA欠乏者が少ない~


2021年5月の時点で、世界で317万人以上の死亡に対して、日本国内の死亡者は1万人です。

なぜ、日本人は、新型コロナの死亡者が少ないのでしょうか?いろんな理由があると思いますが、遺伝的な背景もあるようです。

血中や粘液に含まれる免疫グロブリン『IgA抗体』は、口腔や消化管の免疫を担っています。

分泌型IgAは、粘膜免疫の主役であり、消化管や呼吸器における免疫機構の最前線として機能しています。例えば、分泌型IgAは、初乳中に豊富であり、赤ちゃんの消化管を細菌やウイルス感染から守っています。

図のように、日本人は、欧米人と比べて、IgA欠乏者が明らかに少ないことがわかっています。

この違いはCOVID-19による死亡数の違いに関係する可能性があります。

白人やアフリカ人は、日本人の数10~100倍のIgA欠乏者がおり、中国人は、日本人と西洋人の中間でした。

★人種によって、遺伝的に、IgA活性には大きな違いがあります。

また、IgA産生は、 アトピー性皮膚炎、花粉症、ぜんそくなどのアレルギー患者で有意に低い。

アレルギー患者は健康な被験者よりもインフルエンザ感染率が有意に高いことがわかっています。

つまり、粘膜のIgAレベルが低いのは、気道感染のリスクにとって重要な要素の 1つと言えます。

IgA欠乏者は健常者と同じレベルのIgGとIgMを持っているので、通常は、症状を起こさず、自覚症状はないかもしれません。

Watanabe, S., et al (2020). Host factors that aggravate COVID-19 pneumonia. Int J Fam Med Prim Care. 2020; 1 (3), 1011.

《IgA抗体を作るビタミンA》

ビタミンAは、粘膜の健康に欠かせない脂溶性ビタミンです。

ビタミンAは、粘膜を守るIgA抗体を産生する働きがあります。

ビタミンAは欠乏すると、粘膜や目が乾いたり、風邪をひきやすくなります。

多く含まれる食品は、豚や鶏のレバー、ウナギ、バター、鶏卵などの動物性食品です。

お肌や目の健康にも欠かせません。

●まとめ

日本人の新型コロナウイルスによる死亡者が少ないのは、欧米と比べて、圧倒的にIgA欠乏者が少ないことも関係しているかもしれません。

日本栄養精神医学研究会 奥平智之

#IgA #新型コロナ #死亡率 #COVID -19 #ビタミンA  #粘膜

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