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レジリエンス(resilience)

レジリエンスは、柔軟、回復力という意味の語で、困難な状況においてしなやかに適応するいった意味合いがある。想定外の災害、過去に例がないほどの異常気象、世界が経験したことのないパンデミックなど、過去の経験やこれまでの対策が通用しない状況が近年、発生している。この様な想定外の状況にも対応できる、社会や都市をレジリエンスな社会、レジリエンスな都市と表現されている。2016年OECDにおいて各国の政策の枠組みとして、レジリエンスな都市づくりがテーマとなった。
レジリエンスな都市には、新たな問題に対して過去の慣習にとらわれず対応する適応力(Adaptive)、様々な外的ショックに耐えうる堅牢性(Robust)、重複して余力ある都市システムの冗長性(Redundant)、変化に迅速に対応出来る柔軟性(Flexible)、危機的な状況や制約下においても迅速に復元可能な豊富な資源(Resourceful)、多様な個人やコミュニティが政策決定過程にも早期に参画できる包括性(Inclusive)、都市システム全体の統合(Integrated)の7つの構成要素が求められる。

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