20.ウィンド

2019年3月5日 23:19

信仰度★★★☆☆

【ウィンド:wind】名詞
①風
②息、呼吸
③風に運ばれてくるにおい、気配
④(胃腸内)のガス
⑤管楽器部管楽器奏者
⑥無意味な言葉むだ話
『Eゲイト英和辞典』より

褒めるという最強のコミュニケーション

褒め上手と呼ばれる人がいます。

「すごいね！」
「さすがだなぁ。」
「〇〇さんのこういうところは、とても尊敬しているよ」
「いつも頑張ってるね」

褒められた相手は単純に嬉しく、褒め言葉を口に出した人も好印象をもたれる。

説明不要の最強コミュニケーションです。

素直に人を褒められる人には憧れますね。仕事を円滑に進める上でも、恋愛の場面でも、褒め上手な人は人間関係を良好に築きやすくて、周りから大切にされます。

ググったらいくつかコツが出てきます。↓

正面から堂々とほめるとか、嘘にならないよう感じたままを伝えるとか、飴とムチを使い分けるとか、普段から人の長所を探す癖をつけるとか。どれも褒め上手な人の要素ですね。

とはいえ、です。それでも面と向かって褒めるのは、なかなか恥ずかしさもあり、結局センスも必要だよなぁと感じます。

私は褒めるのが苦手な方だと思います。相手の良いところを見つけても、うまく伝わるかを恐れて、口に出して伝えることをためらいがちです。

そんな私が苦肉の策として、ちびちび実行しているのが、陰で人をほめるということです。これがなかなかにおすすめです。

陰で褒めるということは、褒める対象がその場にいないので、あまり意味のないことに思われるかもしれません。

ですが、人を褒めるという行為は、本人に伝わるかはともかくとして、シンプルに良いことだと思うので、できるのならじゃんじゃんやったらいいと思います。

陰で人を褒めることの最大のメリットは、お世辞にならないということです。そりゃそうですよね。相手がいなければ変に気を使う必要もないですもの。感じたままに褒め口上を出せます。

どんなに相手を褒める言葉でも、嘘っぽく聞こえたら、かえって印象を悪くします。神さまも「嘘とついしょ(お世辞、おべっかのこと)これきらい」との仰せなので、心にもないことを言うのは、かえってよろしくないですね。

口さきのついしよばかりハいらんもの
心のまこと月日みている
『おふでさき』（十一・8）
「月日」=神さまの一人称

月日にハうそとついしよこれきらい
このさきなるわ月日しりぞく
『おふでさき』（十二・113）

人間良くも悪くも、陰の行いにその人の真実が出るので、陰での褒め言葉は嘘っぽく聞こえないし、聞いている側も基本的には聞き心地のいいものでしょう。

それに、「この人は自分のいない所で自分を褒めてくれてるかも」と思ってもらえるかもしれません。これは、陰口を聞かされた時に、「こいつはきっと、自分の悪口も他で言ってんだろうな」と思われる原理と同じです。

陰口はやがて本人に伝わる。これは、多くの方が経験されていることかと思います。仕方ありません。口をついて出る言葉本来の性質です。

であれば逆も然りで、陰での褒め言葉もやがては本人に届き、出所のあなたへの印象もきっと良くなるはずです。

神さまの十全の守護、その6番目は、風の守護を下さる働きです。

かしこねのみこと人間身の内の息吹き分け。世界では風の守護の理。

「息吹き分け」とは、第一に呼吸。そして口をついて出る言葉もこれに当たります。

同じ理が、世界では風の守護としてはたらいています。地球上に空気が存在することや、その移動、物事が東から西へ、右から左へと横向きに移動する事象は、みなこの神さまのはたらきです。

言葉は風です。この理を思案するなら、気軽な噂話は届きやすく、重く深刻な言葉は届きにくい。
相手を無理に説得するのに言葉を用いるのが時として下策になるのもこれが原因かと思います。

昔から噂話は良きにつけ、悪きにつけ、際限なく広がります。それはきっと風上で話を流す人にとっては責任のない軽い言葉だからかと思います。

面と向かっての重い言葉は往々にして届かないが、噂話は広まる。これが口をついて出る言葉の特徴です。

だからお互いさま、風上に立った時は、ぜひに人の良い噂話を流しましょう。噂話を撒けば、それは風のごとく広がります。

口をそのように使えば、体の貸し主である神さまが喜んで下さるでしょう。

かしこねさまは、息吹き分け、風の守護の理。

あなたの吹いた暖かな風は、まわり回って、あなたのちょうどいいタイミングで追い風となり、あなたの成功を後押しするはずです。

※予告
数日ほど、更新が滞ると思います。
m(_ _)m