8.サークル
信仰度★★★☆☆
【サークル:circle】
1.円、円周
2.円形のもの
3.仲間、サークル、…界、(活動・交友などの)範囲、全系統、全体
4.周期、周行、循環、一周
など 『weblio 英和和英辞書』より
数日前まであれほど寒かったのに、昨日一日は急に春が来た様な陽気でした。
毎日寒くて寒くて、早く暖かくならないかなとあんなに待ち遠しく思っていたのに、いざ暖かい日を迎えた私の率直な感想は、
-あぁなんだか暖かくなっちゃったな。
というものでした。そしてすぐに、じゃあどうなったら満足するんだよと、喜びの少ない自分をつくづく情けなく思うのでした。
-なんでそう思ってしまったのだろう。
暖かさを感じたとき、どういうわけか、悲しみというか憂いが押し寄せて来たのです。
季節がこうしてまた一周めぐった。世界は平等に時を重ね、確かにこの一年悲喜こもごもいろいろ経験もした。それなのにどうしたわけか、自分という人間は一年前の場所からちっとも進んでいないんじゃないか。
なんだかそんな気がして、自分だけ世界から置いてけぼりを食らった心地がしました。喜びの少ない人間はこんなものです。
そう思ううちにこの言葉を思い出しました。
一日の日雨降る、風吹く、春の日はのどか。一年中はどんな日もある。何であったな。一時なる思うなら、どういうものであろう。見えようまい、分かろまい。よう聞き分け。
明治22年5月7日 おさしづ(神さまのお言葉)
これは、子どもの夜泣きに毎晩心を悩ませていた夫婦が、いったいどう受け止めて良いのか悟りに窮して神さまにお伺いした時のお言葉です。
1年のうちには雨の日も風の日もある。そう思えば春ののどかな陽気の日もある。今目の前に起こってくる一時のことのみを切り取って、あれこれと心をめぐらしたところで、それは分かるものではないだろう。
表層的にはそんな意味かと思います。
背景も含めて非常に味わい深いお言葉なので、掘り下げるとこれだけでひと記事書けそうですが、全文掲載はこの際割愛します。またいずれ。
思えば、どんなに平凡な人生であろうと、その中には雨の日もあれば風の日もあります。映画のような波乱は無くとも、それなりに喜んだ日があり、それなりに涙を流した日があります。
そういった日々を経ての今日というこののどかな1日。これを味わえずして、次の喜びはないよなぁと、生ぬるい風を浴びながら反省するのでした。