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高校選びも産地直送の時代?

最近、中学生の高校選びを見ていると、
「高校選びも産地直送時代に入ったのかな」
そんなふうに思うことがある。
産地直送って、果物や野菜じゃあるまいし。
と思われる方が多数だと思うが(笑)、
中学生の高校選びは、確実に産地直送化をしてきている、
そのように思う。

高校選びにおける「産地直送化」とは?
これはズバリ言えば、InstagramなどのSNSでの発信のこと。
誰かの手を経由せずに、直接ダイレクトに消費者である生徒に届く。
そういった意味で「産地直送」といえるのではないか。

現在はSNSによる高校選びは、高校を選ぶ手段として一般化してきているといえるだろう。
私も塾で進路指導をしているが、ときどき「よくその高校見つけてきたね」と思うときがある。
そういう時はたいてい、SNS経由であることが多い。

誰かの手を経由しないので、途中での主観が入らないのが産地直送型の特徴だ。
誰かを経由すると、良くも悪くも主観が入り”誇張”されがちだ。
そういったことがない。
発信したままを受験生が受け取る。
そういう意味では、”素”をゆがむことなくそのまま伝えられる、
それが大きなメリットだと思う。
逆を言うと、発信したまま受け取られてしまうで、発信には注意が必要だといえるだろう。

SNSによる情報発信は、野菜や果物の産地直送と同じく、早く新鮮にありのままの情報が伝えられる。
パンフレットと比べると、文字数やページ数の制限もない。
ホームページと比べると、手軽に更新ができ、写真や動画なども”新鮮”
な状態で送り届けられる。
また手軽に更新できるので、高頻度でアプローチできるのもメリットだと思う。

実際に当塾の生徒さんたちの生徒さんたちも、休み時間となればスマホを取り出し見るのはInstagramをはじめとしたSNSだ。
そこに高校のアカウントからの情報が入ってくれば、ホームページやパンフレットよりも見てくれる確率は、高いのではないだろうか。
SNSは地域や世代を問わず発信されるから、思わぬ地区からの反応や、
受験生だけではなく、数年後に受験生となる年代にも届くので、
将来の受験生を確保できる、そんなこともあるかもしれない。

以前、他の塾の先生方と対談した動画の中でも話に出てきたが、
「産地直送化」の影響はすでにだ始めていて、
受験生の志望校の選びかたが変わってきているように思う。
その一つの理由としてInstagramをあげているが、
その傾向はしばらくの間は強くなるように思う。

ただ、Instagramもだんだんと飽和状態になってきているのも確かだ。
当塾もアカウントを持っているので「お前はどうなんだ」といわれれば、何も言えないのだが、
発信力が試されるそんな状況になってきているのも確かだ。

今の中学生はSNSやスマホがネイティブな世代だ。
大人が考えもしないところから情報を持ってくることがある。
反面、その情報に踊らされているフシもある。
そういった世代に、正しい情報を伝わりやすいように工夫して伝えること。
「産地直送」の情報発信が求められているのかもしれない。



【参考】
本文中に出てくる塾講師3人による対談です。


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根岸孝之
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