個人的に思う第1回志望校調査のポイント
まもなく第1回目の志望校調査の結果が発表される。
今年度の受験において、初めて”倍率”という数字が出るわけで、受験に対してどこか無関心を装っていた受験生たちも、この辺りからだんだんとざわつき始める。
誰もが注目をする、そんな数値がまもなく発表となるわけだが、今回は私個人が思う志望校調査の注目ポイントについて書いていきたいと思う。
1.通信制への希望人数はどこまで伸びるか
ここ数年、急に進学者が増えてきている通信制。
今年はどれくらい希望者がいるのかが注目される。
通信制への選択は、積極的な理由とそうではない理由の2通りがあると思うが、そのどちらが増えてきているのだろうか。
今回は数値だけしか分からないので、通信制を選択す理由までは追えないが、じわりと全日制に食い込んでくる以上、その志望動機などを追うべき時期に来ているように思う。
個人的には積極的に通信制を選ぶ人は、意外と多いのではないかなと思う。
2.Instagramと倍率の関係
昨年度、InstagramなどのSNSやホームページなどを充実させた高校の倍率が上昇した傾向がみられたが、今年はどうだろうか。
SNS発信もだんだんとレッドオーシャン化してきている昨今、ただ発信するだけではなかなか注目が集まりにくいのかなとも思う。
そのような中でInstagramの更新頻度や内容、それと倍率にどのような関係があるのかに注目したい。
当方も決してうまく活用しきれているとは言えないので、自戒を込めて。
3.私立高校への進学者の増減
県の補助金などを活用することで授業料の実質無料など、進学しやすい環境が整っている私立高校。今年はどのような傾向になるのだろうか。
物価高などの影響がジワリと広がり、選挙の争点の1つにもなる中で、費用面で有利な公立高校への回帰はあるのかどうか。
だんだんと子供たちの勉強に対する意識が変わっていく中で、私立高校の単願者は増えていくのか、この辺りにも注目していきたい。
個人的には以上のようなところに注目して調査結果を見てみたいと思う。
ただ調査が10/1現在ということで、まだまだ志望校の動向が大きく変わる可能性がある。
また、県外の中学生がこの調査では入ってこないので、埼玉県外からの流入の多い公立・私立高校は、この結果だけではまだまだ分からないことがある。
よって、今回の数値は参考資料的要素は濃いのだが、初めて倍率をみる生徒・保護者の皆さんへのインパクトはとても大きい。この数値からわかることをしっかりと見届け、自塾の生徒さんを始め受験生に向けて発信できたらと思う。
今年は夏の彩の国進学フェアからの流れが例年とは違うように感じている。
私の周りにもそういう感触を得ている人が多いので、それが今回の調査でどう出てくるか、注目していきたい