ちょっとしたひとり旅が好き #58
ちょっとしたひとり旅が好きだ。
何にも予定を決めず、ホテルをとって、勉強道具と本を持って向かう旅が。
人混みや大勢が苦手で、観光スポットと呼ばれるところもどうも性格に合わない。予定を決めるのも好きじゃない。Googleマップを開くのは大嫌いだ。
ホテルに着いても、部屋の中や近くのカフェ、ご飯屋さんですべて済ませる。これといった何かは必要ない。勉強道具と本、そしてちょっぴり美味しいご飯で幸せだ。
幸せを感じる基準はかなり低い方だと自分では思っている。
こういった「ちょっとした旅」は僕の中でかなり大事だ。いつもの日常から少しだけ距離を置いて、場所も少し変えることで、また違った自分の気持ちに向き合うことができる。やっていることはそんなに変わらないのに、どこか新鮮で、「新しい何か」になることができて、活力があがる気がする。
休みに行くのではなく、エンジンをかけ直す感覚に近い。そして、この「ちょっとした旅」に行こうという気持ちになるときは、自分の中での何かが燃えているときが多い。成し遂げたいと思う何かが。最近はようやく自分のことが少しだけ理解できるようになってきた気がする。
そしてこういった旅で一番大事なことは「ひとりで」行くということ。
2人じゃだめなのだ。
自分という人間としか向き合うことができない環境だからこそ、自分の声や体調、願望にまっすぐに向き合うことができる。
ちょっとしたひとり旅。
僕にはこれくらいがちょうどいい。
背伸びはしないでいい。地に足つけて。素直さを忘れずに。
「いつもの環境」から、ひとり、ちょっと飛び出すだけで
新しい自分に出会うことができる。
僕はそんな旅が好きだ。
2024.9.24 敦賀駅前の芝生から
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