コロナが長すぎて本業に
前回のお話から続きます
コロナで民宿は休業状態となり、ピンチから始まった お弁当お惣菜の販売🍱
ありがたいことに、連日たくさんのお客さまにお越しいただき、仕込みが追いつかなくなるぐらいでした。
あれ?民宿が本業のときより、ずっと料理をしてるじゃないか!
どんどん寝る時間短くなってるじゃないか!
ありがたいことです☺️
私たち夫婦がそう思っているのに、お客さまから「ほんとに助かるわ〜」と毎日言っていただいて😍感謝感謝です🥲
はてさて、このあと重すぎる悩みが浮上するわけです…
長い、長い、、、
とにかく予想以上にコロナが長いわけですよ😮💨
宿の再開をどうするのか という大問題が長く私たちを悩ませました。
一旦は、ゼロになった予約。
数ヶ月経つと夏になり、通常であれはいちばん忙しいシーズンがやってきました🍉
例年なら休む間もない夏休み期間ですが、予約は埋まりません。
毎年欠かさず来てくださるお客さまのご予約と、コロナ禍でも私たちの宿を選んでくださったお客さまのお陰で、ポツポツとは入るのですが。
ただ、やはり簡単ではありません。
「大きな箱をときどき稼働させる」これはヘタをすると、仕入れ、光熱費などにおいて一番お金が出て行きます。
もう一つは人の問題がありました。
時々しかお仕事がないのに、雇えません。
この状況で稼働させるとこは無理だと判断した日、ご予約を残してくださっていたお客さまに、こちらからキャンセルをお願いする電話を入れました。
このときの電話… 今まででいちばん苦しかったのを覚えています。
1件の電話をかけ終えるだけで、心がヘトヘトになりました😞
なんか、空っぽになってしまいそうな、どうしようもない気分になってしまって。
まさに、コロナのバカヤロウですよね…
なぜ飲食店ばかり…と叩かれる原因にもなった、休業や時短営業と引き換えにいただく補助金💴
これで耐え忍ぶお店はかなりの数だったかと思いますが、条件などが合わず、私たちは早々にいただく権利を失いました。
こうなると、違う道を考えるしかありません。
これは今でも感謝してもしきれないと思い出すたびに思うのですが、何も決断出来ずに長い休業状態の私たちの宿へ「もう一度あの味をいただきたいので、ぜひ宿を再開してほしい」とお電話やメールをいただいたり、中には直接足を運んで会いに来てくださった方もいらっしゃいました(涙)
苦しい日々ではありましたが、このようなお声をかけていただけたことで、私たちは右往左往しながらも足を止めなかったのだと思います。
宿の再開も頭の片隅に置きながら続けていたお弁当お惣菜販売。
幸い、地元のお客さまには1年経っても変わりなくお越しいただく方ばかりで、毎日救われる思いでした。
誰一人犠牲にしない選択肢なんてありませんでした。
ただ、私たちもいい歳を迎えており、自分たちの人生、そして子どもの人生の優先順位を少し上げさせてもらってもいいのかな…とふと思いました。
いろんな思いがありましたが、考えている間にも1日1日過ぎていきます。
正解もわからない毎日でしたが、夫婦で出したひとつの決断は、「宿の再開は諦める」に至りました。
長くなるのでちょっと端折りますが、こうしてお弁当お惣菜販売のお店『Sunset kitchen Peace』が本格始動することになります🍙