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横綱白鵬の強さに見るベテランの生き方

MyReferの香川です。今日はスポーツから得た学びについて書きたいと思います。昨日横綱白鵬が13勝0敗で迎えた14番目の取り組み。ここまで綱取りを目指す照ノ富士が先に14勝目を決めて迎えた結びの一番。相手は大関正代。

負けられない一番で取った白鵬の戦法は奇策。土俵際まで下がって仕切る。相手の圧力を封じるため。結果は白鵬の勝利で14勝目。千秋楽は全勝対決で綱取りを目指す照ノ富士との一番になった。

賛否両論ある。横綱は勝つだけではだめ。品格を求められる。当然白鵬も分かっていたはず。だからこそ36歳のベテランが取ったこの戦略を私は支持したい。理由は3つ。

①勝つことへの執念

 6場所連続休場で迎えた今場所は結果を残す必要がある。中途半端な結果ではなく圧倒的な成績でまだやれることを示す。そのために優勝が必要。何が何でも勝つためにやれることをやる。ベテラン・若手は関係ない。勝つために何が必要かその打ち手であった。

②勝つための戦略

 執念は必要だが、気持ちだけではなく冷静に勝つための戦略は何が必要か?自分の状態、相手の状態、今場所の状況、白鵬が3Cで考えたかどうかは分からないが、ベストな状態ではないからこそ状況を冷静に判断し、勝つためのロジックを考えた戦法だった思う。

③相撲界を盛り上げる俯瞰的な視点

 低迷する相撲界を考えた時に一番盛り上がるのは千秋楽での全勝対決。そのためには何が何でも勝つ必要がある。自分のため、相撲界のため、目の前の戦いに集中すると同時に全体を俯瞰して何をすべきか判断したのではないだろうか。

全て仮説ではあるが、ベテランだから余裕綽々で構えていればいいかというとそうではない。ベテランだって勝つために執念を見せて、それが泥臭く批判されても自分の信じた道を進む。

誰よりも勝ちたい気持ちが強い。そこには若手もベテランもない。白鵬の一番から学ぶことが多かった。


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