Marcovaldo ovvero Le stagioni in città(2)
Italo Calvino(イタロ・カルヴィーノ)のMarcovaldo ovvero Le stagioni in città、今日は82ページまで読みました。
都市生活者のMarcovaldoさんはSbavという会社で働いているmanovale。Sbavってなんの会社だろう? 会社のエピソードはほとんどなくて、上司の名前(Viligelmo)くらいしかわからない。奥さんの名前はDomitillaで、二人の間には6人の子どもがいる。Michelino、Paolino、Pietrino、Isolinaまでは名前が出てきました。名前の後ろにーinoやーinaがついているのは、愛称ですよね。
各章は5−8ページくらいの短いエピソード。Marcovaldoさんは仕事ではうだつが上がらない感じ。安月給で家賃も何ヶ月も滞納しているけれど、都市生活の中で四季や自然の美しさを貪欲に発見し、それに喜びを感じる人。どの章も、Marcovaldoさんやその家族は自然の豊かさを享受しながらも、失敗や残念な出来事が起きて終わることがほとんど。
非現実的な展開も結構ある。例えば、冬、深い霧の中を彷徨っていると、いつのまにかインドに渡っていたりとか、夏、長男のMichelinoが街にいた牛飼いについていって山奥に行ってしまい何ヶ月も家に帰ってこなかったりとか。また、これって本当にあったことなのかな?と判断つかないこともある。"C'è una mandria che passa per la via." (家畜の群れが街を通過する)って、60年代にはあったことなのかな?
2020年になっても変わってないな、と思うこともある。通りの名前が記された表示、街灯はあるものの夜になると灯りが届かなくてまったく読めないというのは、イタリアあるあるな気がします。