La moglie coreana (7)
La moglie coreana / Min Jin Lee (traduzione di Federica Merani, Piemme, 2018, 593ページ)、今日は506ページ、1979年までを読みました。
時代は現代に近づいてきました。現代に近づくにつれてディテールの荒さが気になっています。その1。Mozasuの大阪時代の幼なじみのHarukiは大阪で警官として働いていますが、結婚して母親が亡くなると横浜に越してきます。なぜか、Ko Hansuの口添えで神奈川でも警官の職につきます。警官って地方公務員なのにそんな口利きですぐ転職できるものなのかしら?。その2。Ko Hansuはクラブのホステスの行動に癪に触って彼女の顔面を殴り鼻が曲がってしまいます。曲がった鼻ではクラブでお客様の前に立てないから、クラブのママは彼女をソープランドに送ります。普通に傷害罪で逮捕だと思うのですが・・・。その3。唐突に横浜にやってきたHarukiとその奥さんのAyame。Ayameは山下公園っぽい設定の場所で売春婦
との逢瀬のシーン。HarukiとAyameのエピソードは唐突で物語全体のストーリーラインから浮いている気がしました。この本を読むと、公園のあっちこっちでそういう行為がされていたみたいだけど、そうなのかな?私が世間知らずなだけかしら?
あと、学校の先生のことを”〇〇-sensei”ではなく"〇〇-san"とイタリア語に訳されているのも違和感。英語からの翻訳だとそうなってしまうのも仕方ないけれど。
戦時中に大阪の娘の元にやってきたSunjaの母Yangjinに胃がんが見つかり、老い先短そう。病気のせいで本音が出たのか、娘にひどいことを言い放ちます。
Sunjaの人生は苦しみの連続だけれど、それはそもそも、Ko Hansuなんかと子どもを作ったせいだ、あんたのせいだ!って実の母親から罵倒されます。最後にはSunjaの笑顔が見れるのかしら。