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L’amica geniale (3)

「イタリア20州それぞれを舞台にした作品を読む」チャレンジ。2つ目の州はカンパーニア州でL’amica genialeを100ページまで読んだところです。二人の少女は、今小学校を卒業し、Elenaは中学校へ進学、Lilaは家業の靴屋さんを手伝っています。

作者のFerranteは思春期の心のざわめきをさらっと表現していてすごいです。自分の幼少・思春期にもこういう気持ちになったなあと思ったシーンがありました。

Mi resi conto che Lila agiva non solo su Carmela ma anche su di me come un fantasma esigente.

Elena Ferrante: L’amica geniale (Edizioni e/o, 2011) 93 

何かの困難に遭遇した時に、自分が憧れている人が乗り移って、その人の態度や口調を真似して困難を乗り切る。私の場合は姉だったかな。物語ではElenaがクラスメイトの男子から胸の大きいのを揶揄われるシーンがあって、そこでElenaはLilaが言いそうなことを男子に言い放って、その場をやり過ごします。これまでは、いつも一緒に遊んでいるCarmelaがLilaの真似っこをしているのを冷ややかに見ていたのに、自分自身も同じような行動をしているとElenaが気づく場面でした。

今日読んだパートでは、LilaとElenaの二人が住む地区を仕切っているDon Achilleがあっさり暗殺されてびっくり。この小説の中で、二人を引っ掻き回す役回りかと思っていたけど予想が外れました。中学に進学したElenaはラテン語の成績がイマイチで、教師からは補修を受けないと次の学年に進めないよって言われていました。この補修も授業料は別みたいで、これも先生のサイドビジネスなのでしょうか。

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