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La moglie coreana (8)
La moglie coreana / Min Jin Lee (traduzione di Federica Merani, Piemme, 2018, 593ページ)、読了しました。
最後は、Sunjaの孫のSolomonの時代で1989年まで。
Solomonは子どもの頃に父親のMozasuとソウルを訪れます。自分のルーツの国を訪れながらも、日本語が母語のSolomonとMozasuは日本人になりきる方が楽(動詞のspacciarsiはこう使うんだ)。在日朝鮮人の寄る方のなさの一端を思わせるエピソードでした。
Dopo qualche tempo, era stato più semplice spacciarsi per turisti giapponesi venuti a gustare le ottime grigliate coreane piuttosto che affannarsi a spiegare ai coreani fieri e moralisti perché la loro prima lingua fosse il giapponese.
Solomonはインターナショナルスクールに通い、大学は渡米してコロンビア大学に行きます。そこでコリアン系アメリカ人の彼女Phoebeができました。Solomonは英国系投資銀行の東京支店に就職して彼女と一緒に日本に戻ってきます。面白かったのが、同じ朝鮮ルーツでも、アメリカ育ちのSolomonの彼女とSolomon一家では家族、特に母親の役割が全く違うこと。Phoebe一家はアメリカナイズされていて、お母さんも普通に外で仕事をしているし、滅多に家で料理は作らない。手作りのキムチなんて食べたこともないとあっけらかんと言います。そんなPhoebeの言動を見て、Sunjaはうちの孫の嫁として大丈夫かしら?って不安になっていました。
全体を通しては、Sunjaの子どものNoaやMozasuの時代まではストーリーに緊張感、緊迫感があったけれど、Mozasu一家が横浜に来て以降のSolomonの時代は、設定やストーリーに現実味がないような気がしてちょっと残念な感じです。