【歴史の旅に出ることで見えてくるもの】
「イベントの内容」
先日 #中部軍拡会議 という名で世界の宗教について語らう会を開いて、改めて歴史を学ぶことは物事のルーツを知ることであり、それらをより深く理解できると再確認しました。
内容自体は世界の三大宗教の概要と文化や芸術との絡みを主に話しました。他にも植物に翻弄された歴史や日本神道とその変遷、神権政治のルーツエジプトが神の代行者となり王権政治へと移行していく話などとてもバラエティに富んだ会になりました。
三大宗教のうち、キリスト教とイスラム教は同じ神を信仰しています。何が違うかというと、イスラム教はより完成された宗教であると考えている点です。
預言者ムハンマドが授かった預言こそ最新版であり、それまでのユダヤ教やキリスト教はまだ未完成であるという考え方です。なので、イスラム教の人たちは彼らを啓典の民と呼びある意味信仰の自由も認めてました。
しかし11世紀に起こった十字軍遠征で互いに血を流しあい、対立を深めてしまい現在に残る問題になっています。
仏教はイスラム教やキリスト教と違い、特定の神はいません。その代わりこの世の中を含めた各種苦しみのある世界から解脱=抜け出すことを目的としてます。なので、各自が厳しい修行を積んで仏になる道を探しますが、普通の人にはそう簡単にはいきません。
そこで他力本願という考え方が生まれ、仏教の教えも色々と別れていきます。日本はこの他力本願をもとにした仏教が伝わり現在まで広く信仰されてます(有名な本願寺はこの他力本願からきてます)
以上を踏まえてこれら宗教から人間が作り出した建築物や文化(サン・ピエトロ大聖堂の生まれた訳やメメントモリ、末法思想など)なども解説しました。
「知識の三次元展開」
ただの宗教の概要説明ではなく、それらを用いた人間の営みも同時に伝えたかったのには、縦と横の広がりを同時に理解してもらいたいという思惑がありました。
縦とは物事がどういう歴史を辿ってきたのか、横とはそれが時代ごとにどんな影響を及ぼしてきたのかを指してます。
この二つに、これから先の未来をどうやって作っていくかという哲学=未来地図を加えた三軸を僕は「知識の三次元展開」と勝手に呼んでいます。
物事の本質を知り、本質をどう仕組み化して社会にばらまき利用してきたのか、そしてそれらを今後どう活用していくのか。これらを考えるのにはこの三つの軸が必要なんだと僕は思っています。
これらは考え方の話なので教科書で習うちゃんとした「歴史」じゃなくてもどれにでも応用が効きます。例えば、コーヒーならコーヒーが生まれたルーツにまで戻り、それをどう飲めるようにし商品にまでしてきたのかその仕組みを知り、今後コーヒーをどう進化させていくかを考えればその時点で「知識の三次元展開」です。
これができれば色んな物事を多様な面で見れるようになるので、日常生活やビジネスなどにも転用できるようになります。
と、ここまで書いてきたのですが、せっかくですので勉強の楽しさも知ってもらえたらなと思ってます。せっかく小中高大と勉強に携わる時間がたくさんあるのに、それっきりで終わらせちゃったらもったいないじゃないですか。
僕自身も、もっと多くの人が学びを楽しく思えるようになれるようにこれからも発信は続けていきたいです。
今回のタイトルにもあるように、歴史は旅に出るようなものです。出発点を確認しその後ゴールを決め(時には決めずに)長い道のりを歩んでいきます。ぜひ多くの人に歴史という旅の楽しさを知ってもらい、その人自身の人生=旅に転用していって欲しいと願ってます