見出し画像

自分を満たす、内観することついて

***満たす、内観について***

先日、子育てを通じて自分を「満たす」ということについて書きました。


甘えてくる息子を見ていて、自分の幼少期の事を思い出し、そしてふと7歳の自分になった感覚がして、その時の満たせなかった想いを、今の息子の姿を通じて満たすことが出来た、そういうお話でした。


もしまだ読まれていなければ、まずは下記の記事を読んでから、今回のお話を読み進めて下さい。

よろしいでしょうか?


こちらについては、要するに自身の子供時代(ステージ2 3-10歳頃)を内観してということになるのですが、具体的にどういう感じで行ったか、参考までにシェアします。


ただ単に自分だけが一人で過去の記憶をたどっていく感じですと、どうしても今の自分のみがベースとなり、思い出す作業となってしまいがちで、無意識というか、押し込めてしまっている本当の感情まではなかなかたどり着けないように感じました。


できる限り、「いま」の自分が入り込まないようにどうしたら良いか、内観の参考になれば幸いです。


1)日々子供とともに過ごすなかで、違和感に気づく。


子供が繰り返している言葉や態度(特に親にとって居心地の悪い)など。
僕の場合は、その一つが息子がやたらと甘えてくることでした。


仕事中でも、他人と会話中でもお構いなしに、何度も何度も。
親の気持ち(メンタル状態)と子供の気持ちはつながっていると学んでいたので、僕のメンタル状態が何かしら息子を通じて生じているのではと感じました。


2)子供の言動、顔色などを観察し、彼のどんな思いがこのような行動をさせているのか? 感じること。


まずは今の親としての自分を通して、子供の気持ちを想像してみる。
そして同時に、自分が子供と同じ年頃であった頃のことを掘り下げていく。


自分はその時、どんなことを考えていただろうか?
両親や周りの人に対してどんな態度をとっていただろうか?
当時、自身の周りの環境はどうだったか?


などと、自身や両親、周りの人との関係性他のことを、今の意識を持ちながら、子供の立場になって思い返してみると、忘れていた(記憶喪失になっていた?)、押し込めていた感情が浮かんで来やすいように思いました。


理由は、おそらく今、目の前の子供が感じているであろう感情と当時の私の”本当”(真我)の感情、欲求部分がリンクしているのではと思います。


私の場合は、今の私は特に父親との関係に寂しさを感じておらず、むしろとてもよくしてもらった良い思い出しかないと思いこんでいました。


しかしながら、本当の心の部分は180度反対で、寂しさを感じていたのでは? という結果に至ったのです。


それが訳も分からずふと流れてきた涙の意味であり、その後から、甘える息子に対して余裕を持って、より楽しく遊べる、(むしろ子供に甘える感じ?)ようになれたことではないかと感じています。


記憶喪失になっていた本当の自分の心の”さびしさ”を今、満たしている途中なんだろうなあと。(苦笑)


3)とても大事であり、かなしいと感じたこと。


誰もが日常の忙しさに忙殺されて、自分の事に本当に向かい合えていない状態がはびこっていると感じています。


僕自身も、きっかけがなければ、こうして目の前の息子の行動の意味を考えることも、その行動に対する違和感から、自身を内観することも一生なかったのではと思います。


その結果、甘えてくる子供を鬱陶しがり、邪険に扱い、息子が自身の家族や社会における存在価値を受け入れ難くさせる行動を無意識のうちに、良かれと思って取り続けていたかもしれません。


そして世の中ではこういった様相で、親や社会が”良かれとおもって”子供の能力を削って、駄目にしまっているおびただしい数の現実があるのではないか?”


それが本当ならば、実に悲しいことだと思いました。


そういう意味でもまずはしっかりと子供たちに向かい合い、子供の見守りを通じて、自身を満たし、そして子供はもちろん、周りの人達にも生き方として見せていくことが大切だと思います。


内観することは時として思い出したくない過去と向かい合うことになるかもしれませんが、正しく向かい合うことで、過去からも現在からも力を受け取ることができると思います。


ですので、是非子育てに悩んでいるときこそ、子育てを通じて内観し、自己理解に努めて見て下さいませ。


きっと多くの貴重な気付きが得られると思いますので!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?