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アメリカ製品と野球のこと
2025年が明け、アメリカでは1月20日にドナルド・トランプがいよいよ大統領に就任。第二次政権のスタートとなるわけだが、前回の大統領選では「メイド・イン・アメリカ」「アメリカ・ファースト」を声高に標榜し、"強いアメリカ"の復権を訴えて熱狂的な支持を得た。ただし、選挙戦中にたびたび被って注目を集めていた「MAKE AMERICA GREAT AGAIN(アメリカを再び偉大な国に)」のキャンペーンキャップが実は中国製(文字刺繍はアメリカ国内らしいが)だったという微妙なオチがついたことが個人的には印象に残っている。
さて、そんな時事的ネタはさておき、私は無類のアメリカ製品好きだ。衣料品はもとより家庭用品から工業製品に至るまで「MADE IN USA」の文字が刻まれているモノを見つけると異様にテンションが上がってしまうという不思議な病(?)に罹ってかれこれ十数年…。今日も今日とて新たな"米国印"の発見に勤しんでいる次第である。
このnoteでは、そんなアメリカ製品偏愛癖のある私が所有している品々も紹介していきたいと思う。数あるアイテムの中からまず紹介するのは、冒頭の大統領選のくだりでも言及した「キャップ」だ。
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メジャーリーグベースボールの選手用オフィシャルキャップとしても知られるNEW ERAの大定番「59FIFTY(フィフティーナインフィフティー)」。私は米製愛好者であるとともに、大の野球好きだ。80年代末、小学4年生の夏休みに生まれ故郷である静岡県の草薙球場で大洋×中日戦を初観戦して以来、熱烈な横浜大洋ホエールズ(現在の横浜DeNAベイスターズ)ファンとなり今日に至る。
このキャップはずいぶん前に復刻企画で販売されたものだ。大洋のキャップはこれまで球団のイベントや周年事業などで何度か復刻されており、私が保有している2つの他に、サイドやバックパネルの刺繍デザインが異なるモデルも存在する。
実は購入時点では、幼少期に愛した大洋のキャップが59FIFTYで発売されたこと自体にテンションが爆上がりし過ぎていて、アメリカ製であることにはまったく気付いていなかった。購入から数年後、メンテナンスの折にふとタグをめくってMADE IN U.S.A.のクレジットを見つけたときはまたもやテンションが爆上がり!何度も私を喜ばせてくれるニクい奴なのである。ちなみにこのキャップは「私が死んだら棺桶に入れてほしいものリスト」の栄えある第一位にランクインしている笑。それほど愛着のあるアイテムなのだ。
それぞれのディティールを見てみる。サイドには横浜大洋ホエールズのマスコットキャラクター「マリンくん」の刺繍。バックパネルにはチーム名の「Whales」と、チームが存在した期間を示す西暦の「1978-1992」が縫い込まれている。
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「Whales」刺繍のほうは長年居室に置いており、日常使いで実際に被ることも多いため、バイザー(ツバ)の部分が元々の濃紺色からかなり退色している。
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余談だが、NEW ERAからはこのような長年の使用で現れるバイザーの色褪せ具合をあえて加工で施したモデルもラインアップされていた。エイジング感を愉しむジーンズのストーンウォッシュのような趣向にも近いと言えるかもしれない。
最後に、今回紹介したベースボールキャップにちなんで野球のトピックスをいくつか。2024年はご存知の通りベイスターズが日本シリーズを制して日本一に輝いた。ペナントレース3位からクライマックスシリーズを勝ち抜く"下剋上"を果たし、前回優勝の98年から実に26年ぶりの栄冠だった。日シリ最終戦となった第6戦が行われた11月3日、私は必勝を祈願してこの愛する大洋キャップを被り、テレビの前に陣取って勝利を見届けたのであった。
また、ベイスターズ優勝の余韻が未だ冷めやらぬ年末になってアメリカから衝撃のニュースが。私が野球狂になって以来、最もお気に入りの選手だった元メジャーリーガーのレジェンド盗塁王、リッキー・ヘンダーソンが自身の誕生日である12月25日のクリスマス直前に他界した。65歳という若さだった。2000年3月、メジャー史上初となる海外でのシーズン開幕戦開催となったニューヨーク・メッツ×シカゴ・カブス戦に出場した彼のプレーを東京ドームで直に観れたことは生涯の宝物だ。R.I.P. Rickey.