縄文ZINEvol.12を手に入れた!
縄文ZINEは縄文文化をポップに扱ったポップカルチャー誌である。
雑誌を手に入れたというのは=購入した
というわけではない。
手に入れた=地元の博物館のフリーペーパーコーナーで入手したのだ。
≒縄文だけに採取したと言っても過言ではないだろう。
今回の表紙は
井浦新さん
俳優として大活躍されている方で私自身も大好きな俳優の一人だ。
井浦さんは芸能界屈指の縄文文化に傾倒しているらしく、今回も井浦さんの縄文愛が熱く語られている。
この縄文ZINEというフリーペーパーとの出会いについてだが、これまで私自身そこまで縄文に興味があるわけではなかったものの、新潟県という土地柄故に縄文文化と触れ合う機会は何度か存在した。
十日町の火焔土器は広く知られているが、それ以外にも縄文文化を知れる施設がいくつかあり、長岡市の歴史博物館もその一つだ。
小学生の時に勾玉を作りに訪れたし、それ以外で家族や個人でも何度も歴史博物館を訪れ、展示を観てきた。
生活の中でそんなことを意識することもないし、ビルボード広告やテレビでの広告を観て意識が少し向くくらいの印象でしかなかった。
大学では農業(稲作)を専攻していたが、農業を学べば学ぶほど、広い分野への興味が湧いてきた。栽培研究だけない文化の面だ。
稲作文化は弥生から伝わる文化であるが、縄文は狩猟採集の文化とよく表現される。弥生の文化ももちろん素晴らしいのだが、縄文の文化は全く異なるよさ、豊かさがあることを知ったのは大学時代だった。
それから縄文文化への意識が徐々にむき始めた。
でも、なんとなくで勉強始めるのはとても億劫というか、勉強したいという意識はあるのだがなかなか手を出してなかったのが実状だった。
そんな中で、数ヶ月前に出会ったのが「縄文ZINE」だった。
この雑誌は冒頭でも述べたように、縄文文化をポップに描き紹介している。それが僕にとって非常に新鮮で、これだ!と思った。
あるコンテンツを作る上で、テーマをどのようにして伝えるか、ということが重要であると考える。
だからこそ、この縄文ZINEは縄文文化というテーマを伝えるためによりポップなビジュアルにこだわり、文化への切り込み方もとても工夫されている。
例えば、前回vol.11で紹介されていた特集に
「土器ランジェリー論」という特集があって、
土器というのは女性が作るものだった。ということと、土器は信仰のために使っていたという観点から、
神への供物としても土器ならば、少なからず「生命」というテーマがあり、それは子孫繁栄という面から言っても納得がいく、しかもそれを女性が作っている、とするならばセクシーさを強調するということは生命体として自然なことであり、それは現代においても変わらない価値であるから、土器というのはある種のセクシーさを強調するランジェリーにほど近いに違いない!
という仮説を延々語るという特集に感動しちゃって。
間違いなく、この雑誌は縄文文化への入り口になっていることに間違いないのだ。
しかもこれ、フリーペーパーというのが肝で
何かと何かは始める時の入り口というのは、なるべくお金を払いたくないというのが消費者心理としてあると思う。
それをうまく利用したウェルカム感がたまらない。
無料でいてこのボリュームは半端ない。申し訳ないと思ってしまうほどだ。
縄文ZINEは各都道府県の博物館等に設置されている。
本屋にはない。だからこそ自分で採りに行かなくちゃならんのだ。ここに縄文文化を折り込んでいるのかどうかは定かではないが、勝手に思って勝手に感動しちゃってる自分がいる。
これから縄文ZINEをきっかけにいろんなことを知れたらいいなと思っている。