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多摩地名の由来 子安神社と明神町・子安町

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 JR八王子駅北口から放射状に広がる八王子の中心市街。明神町は、その東側の一体に位置しています。かつて東八王子駅という名称だった京王八王子駅を中心にして賑わう繁華街です。
 国道20号線沿いには現在はほとんどが立川に移転してしまった東京地裁支部などの司法機関跡、1908年創立の府立第四高女を前身とする伝統校、南多摩高校が並んでいます。その向いにある八王子市で最も歴史のある神社、子安神社こそ、明神町の名前の由来。759年に創建された鎮守子安明神にちなみ、神社の加護を願い命名されたといわれています。

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 同じく子安神社から命名されたのが、駅南側にある子安町。開発著し南側の玄関に位置しています。子安神社に向かうには当然、北口に出なければならず違和感を感じる方もいることでしょう。現在は線路が大きな境界になっていますが、実は明神町と子安町はお隣同士。中央線の開通以前は簡単に往来できていたというわけです。
 両町の名前の由来となった、子安神社は多摩で随一の子育てと安産の社です。9月23日の例祭では赤ちゃんの健やかな成長を願い「泣き相撲」が開かれ、4ヶ月から1歳過ぎの子どもたちが元気な泣き声を境内に響かせます。
(『よみうりSunTAMArea』2010年9月号)

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