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『ぷよぷよ』の話
この記事を読んでいる皆さんは、ぷよぷよをプレイした事があるだろうか?
私はある、というより幼い頃から……初代ぷよぷよ(後期世代)からプレイしている。
スーパーファミコン版のす〜ぱ〜ぷよぷよが初めてのぷよぷよであり、それからふとした時に遊んでいる程度の超ライトなファンであるためまともに連鎖を組むことは出来ない。
が、それでもある程度楽しんできたという自負はある。
プレイしてきたタイトルはざっくりと
・す〜ぱ〜ぷよぷよ
・ぷよぷよ通リミックス
・ぷよぷよ通決定盤(PSVITAに入っている)
・ぷよぷよSUN(N64)
・ぷよぷよSUN決定盤
・ぷよぷよ〜ん
・ぷよぷよフィーバー
・ぷよぷよフィーバー2(チュー)
・ぷよぷよ20thアニバーサリー
・ぷよぷよテトリス
・ぷよぷよテトリス2
・ぷよぷよパズルポップ
と、15thとクロニクルに関してはごめんなさいなのだがあらかた触れてはきた。
一時期色々あってゲームに触れたり触れなかった時期があってそうなってしまった。
あ、ちなみに魔導物語は全く触れていないのでご了承いただきたい。
なんでかって? 私が触れてきたゲームハードでほぼ全く登場しなかったから。」
魔導物語の存在はやんわりと知ってはいたけれど、わざわざゲーム機ごと買ってプレイしようという気にはならなかった。
確かスーパーファミコンでも一部タイトルが発売されていたと思うが、それでもわざわざ探して少ない小遣いを握りしめて買おう!とはならないのだ。
だってまだ子供だったし。
さて、最新作のぷよぷよパズルポップだが……あまりプレイしている人がいない。
一部のキャラクターファンがあれこれと感想を流している程度で「めっちゃ楽しい!!」と、ゲームそのものを楽しんでいるような感想が流れてこない。
その理由はある程度察することができるが、展開している媒体が媒体なので致し方ない部分がある。
それは……
Apple Arcadeという非常にニッチな市場でサブスクリプションサービスとして展開しているからである。
いや、これは仕方ない。
仕方ないんだけど、精密な操作が求められるぷよぷよというゲームでタッチパネル前提のOSで展開されても困るよ!!
厳密に言えばゲームパッドを繋げてプレイすることは可能だし、キーコンフィグも可能だ。
私も家でプレイする時はSwitchのプロコンを繋げている。
というか、プロコンを繋げなければやってられないというのが正しい。
というか、iOSに対応しているゲームパッドは軒並み家庭用ゲーム機専用のゲームパッドとして発売されているのだから少々お高いのだ。
あ、一応フォローすると流石にOS側が対応するゲームパッドを絞っているだけあって遅延というのはそこまで感じられない。
ぷよぷよテトリス2と遜色ない操作性であると言っても過言ではないと思う。(ポンコツな脳みそなので遅延が感じられないだけかもしれない、まあ流石に完全なレイテンシというのは不可能だろう)
さて、ここからが本題なのだが……ぷよぷよパズルポップというゲームはぷよぷよのキャラクターファンの間で少々話題になっていた。
なっていた。
そう、過去形だ。
ぷよぷよはかつてコンパイルと会社がのーみそをこねこねしながら開発していたという話は結構有名だろう。色々あって現在はセガが開発・運営をしている。
セガが最初に行ったのは、ぷよぷよのGBAへの移植……ではなく習作としての意味合いが強い『みんなでぷよぷよ』だそうだ。一応、シナリオは新規のものらしい。
その後に作られた完全新規タイトルがぷよぷよフィーバーだ。
キャラクターはほぼ一新、BGMもルールも一新。
あまりにコンパイル時代の雰囲気と違うため、ぷよぷよファンは大いに戸惑ったことだろう(私はコンパイルが倒産したことを把握していたため、そうなるのは当然の流れであるし新しいキャラクターに触れることが出来るのは嬉しいとさえ思っていた)
ぷよぷよフィーバーが発売されて、それがある程度成功したのかキャラクターが多少増えたぷよぷよフィーバー2が発売されたのだが特に大きくルールが変わったとか派手な変化は少ない。(対戦バランスの変更やCPU戦で使えるアイテムの
が、前作のフィーバーで断片的に語られていた『プリンプ』という世界が保管され始めたのだ。
特に大きいのは、新たなメインキャラクターとなる『シグ』の追加やプリサイス博物館による資料の閲覧機能。
というか、フィーバー2のゲームの最終目的はコレクション要素(設定資料的な側面が強い)の収集である。
ぷよぷよフィーバー2でフィーバーのキャラクターの人気を確立した(その辺はもうソーシャルゲームのぷよぷよクエストに取って代わられただろうが)と言っても差し支えないと思う。
話を戻そう。
ぷよぷよパズルポップがぷよぷよのキャラクターファンに騒がれているという話だったが、先ほど触れたフィーバー2のストーリーの根幹となる『本に封印された魔物』の物語に進展があるのではないか? と、騒がれていたのだ。
本に封印された魔物というのはフィーバー2のラストボス、あやしいクルークの正体だ。
フィーバー2のプリサイス博物館などで断片的に語られた資料で何故そうなったのか?という経緯は語られているが、取り敢えず復活しそうになったから再封印したというだけで根本的な解決になっていないどころかシグに関しては丸投げされて終わった。
ぷよぷよフィーバー2の登場人物たちはそれぞれにドラマを抱えているが、世界観の根幹に位置するアミティとシグ、そして彼女(彼)らを取り巻く物語はずーーーーーっと放置されている。
そして、記念作品でもコラボ作品でもソーシャルゲームでもない正式な単体作品としてリリースされたぷよぷよパズルポップにてシグがなんか大変なことになっている!!
というところで、初期状態で解放されるストーリーが終わったのだ。
これは……長年放置されてきたフィーバーのキャラクターたちに何か大きな変化が起こるのでは? そう期待させたのだ。
まあ、先ほど過去形であると記した通りなのでいつもの通りなあなあにされて終わってしまったというわけだ。
さて、ぷよぷよフィーバーのキャラクターたちはぷよぷよの新作が出てもストーリーに進展が無いというのがぷよぷよ全体の問題点なのだが……それをいったらアルル達だってそうだろうと突っ込まれるだろう。
アルル達だって話に進展はないが、彼女らは魔導物語の世界の人物なのでぷよぷよで話を進むのは筋違いというものだ。
しかし、ぷよぷよフィーバーのキャラクター達はぷよぷよで生きるキャラクターなのでぷよぷよ内で話をつける必要がある。そう、お話を進めるための媒体が無いのだ。
ぷよぷよはドラマCDがリリースされたり、小説が発売されているがそこでは多少の掘り下げはあっても物語に進展がない。それは何故か?
お話を進められたらセガのぷよぷよチームが困るからだ。
というか、メタ的な視点で考えるとキャラクターが成長してしまっては商売的に困ってしまう。
今ある形を崩してキャラクターが『変化』してしまっては、人気に翳りが出てしまうかもしれない。
あんまり言及したくないが、アイドルコンテンツでアイドルが夢を叶えてしまったり年齢を重ねてしまうと、いつか来るであろう『終わり』に向かって物語を進めるしか無くなってしまう。
残酷なようだが、アイドルコンテンツでアイドルが夢を本当に叶えてしまうことは無い。
ぷよぷよフィーバーのプリンプの住人はアイドルコンテンツのアイドルと似たような存在になってしまったというわけだ。
ぷよぷよ7のりんごとまぐろとりすくま先輩とエコロの物語は一旦決着がついて、いつまでも変わらない関係を描けるようにしたのもそういった『不変』のコンテンツにするためだろう。
フィーバーというブランドを作ったディレクターもプロデューサーもぷよぷよを離れて久しい。
そして、あまり言いたくは無いがぷよぷよパズルポップのストーリーは正直テキストに力強さをあまり感じなかった。
便利なキャラが便利に使われて、その魅力を引き出しているとも言い難い(特にユウレイコンビやすけとうだら)
正直、さっさと話を畳んで新しいブランドを立ち上げた方がファンも喜ぶだろうと私は思う。
良いじゃないか、非常に便利なパラレルワールドという設定があるのだから。