私は元大学病院勤務の医師です。 大学病院勤務時代は、残業すれど残業すれど残業代はつきませんでした。 でも、大学で「残業代」なんて言葉を口にするのはタブーです。 大学病院で週5〜7で働いても、大学からの給与は月収数万円でした。 それ故、外勤して何とか食いつないでいました。 最近何かと話題の「無給医」ではありませんでしたが、言うなれば「ほぼ無給医」、もしくは「薄給医」でした。 このような境遇にある先生も多いと思います。 『医師はサービス残業当たり前』 これがこの国の暗黙
医師のバイトにも様々ありますが、バイトの求人を見ていると、コロナ禍となって以降、在宅でできる医師のオンライン診療のバイトの案件がちらほら出ています。 このご時世、家から一歩も出なくていい、なんて"一見"非常に魅力的です。 かくいう私も、つい先日まで、在宅でできるオンライン診療のバイトをしていました。 「していました」というのは、もう辞めたからです。 なぜ辞めたかというと、 「在宅オンライン診療のバイト、やってみたら色々大変じゃねぇか!てやんでぇ!」ということに気付いて
医師の皆様にとって、「大学院に行くか?医学博士(学位)を取るか?」は一つの大きな分岐点ですよね。 最近は大学院には行かない先生の方が多いとは思いますが、それでも行く方も一定数います。 ※「医師が医学博士(学位)を取るべきか?」というテーマについては、note『医学博士(学位)は必要か?|メリット、コスト、取得に向いている人を考える』に詳しく書いています。 今回は、主にこれから大学院に入るか考えている先生に向けて、私が大学院生だった時のお話をしたいと思います。 私の場合
「FIREできる人はFIREしない」っていう逆説的な話がありますが、この度自分の中で腹落ちしたんで備忘録的に書き連ねようかと。 「FIREできる人はFIREしない」なんて、これまでにも多くの方が言っていて、何も新しい切り口とかはないけれど、自分の中で「やっぱそうだよな」と思えたのでメモしておく、そんな程度です。後々「ああ、あの時自分こんなこと考えてたな」って思えたらいいかな、と。 この記事を読んでいる方はご存知のことと思いますが、念の為FIREについて簡単に補足を。 ※
医師にとって、 「医学博士(学位)は必要か?大学院には行った方がいいのか?」 この点については、医師であれば一度は考えたことがあるかもしれません。 医学博士は昔から、 「足の裏の米粒」(=取っても食えない、だけど取らないと気持ち悪い) と言われますが、実際はどうなんでしょうか。 文部科学省 科学技術・学術政策研究所ライブラリという所が出しているレポート『博士人材追跡調査-第4次報告書-』によると、医学部以外の学部を含めてにはなりますが、 とあります。 医師の博士課程
現在医局に所属しているものの、種々の事情により 「医局を辞めたい」 と思っている方も多いのではないでしょうか。 しかしながら、 医局を辞めるというのは、 大きなエネルギーを必要としますし、 現状維持バイアスも手伝って、 なかなか決断できずにいる方も いらっしゃると思います。 かくいう私も、 かつて医局に所属していましたが、 あまりの奴隷っぷりと 未来の見えなさに、 「自分の人生本当にこのままでいいのだろうか?」 「このままここにいたら あの人たちみたいに死んだ魚の