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5mmの事など・・アルバム曲解説(4)

アルバム「チミを知りたいのさ」収録曲解説
M4.自転車の人

ホリオが生まれ育ったのは大阪市西淀川区。当時工場が多く(今はマンションが増えました)、大気汚染も結構なもので、実家のすぐ近くには大阪湾近くの新淀川があり、とても汚い河でした(数年後徐々に改善)。大阪湾が近いので川幅広く。今思えばかなり不気味な風景だったかも。
隣駅が大阪駅だったけど新淀川を隔てているので梅田周辺のゴミゴミ感は無く静かな住宅地でした(実家あたりは西淀川区と淀川区の境目あたりで工場もそれほど多くなかった)。
うちの両親は2人とも工場などで働いていたのだけども、毎日朝早く自転車で出かけ、夕方5時の定時で終わると帰ってきました。自分が自転車に乗れる様になったのが同級生たちに比べて遅かったのは、自転車は大人の乗り物で自分には必要がないもの、と思っていたのかもしれない。小学校5年の時(だったかな?)友達に手伝ってもらってなんとか自転車に乗れる様になってからは、どこに行くのも自転車を使う様になりました。中学生になってからは友達と自転車で箕面の山に登り、滝のところまで行ってはおにぎりか何かを食べて、猿を見て帰ってくる、と言うことを割と頻繁にやっていました。1人で万博公園に自転車で行こうとして断念したのは痛い思い出です。

「今にも倒けそうな自転車の人」とはうちの両親の様な労働者を指しています。

当初、エンディングと同じセクションをイントロでも使っていたけど、数年前SHEEPのライブでこの曲をやることになった時、ほぼ現在のかたちに。今回のアルバムに入れることに決めてからイントロのベースをシンセに差し替え、Aメロとのコントラストをよりつけてみました。中程の間奏は10ccの「Iceberg」を少しだけイメージ。

「チミを知りたいのさ」を出す前に「Cyber Frog Compilation 2024」と言うコンピレーションアルバムにこの曲で参加することになり、そこではギターとベースは入れず、全てシンセサイザーに、ドラムもドラムマシン然とした音色に差し替えたバージョンにしました。
ただ、そこまでしたのに何故か印象はあまり変わらず。不思議なものです。

ギターは、たしか、Rickenbacker 330とGibson Lespaul Special
タンバリンとシェーカーは手で演奏、コンガは打込み。

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