5mmの事など・・昔聴いてた音楽(7)
10代の頃聴いていた音楽・・・先ずはビートルズ(Last)
前回まででビートルズのオリジナルアルバムについての色々を書きましたが、
今回は特に印象に残っているシングル曲、特に最初に入手した3曲について書きます。
・HELP!
この曲についてはアルバム「Help!」で書いています。↓
B面が「I`m Down」と言うのもインパクトがありました。ポールのシャウト、シャウト!なんやこれは!かっちょいい!
当時B面曲は、悪い言い方をするなら“捨て曲”とも言えるような、割とどうでも良い単なる穴埋め曲を持ってくる認識でしたが、このレコードはA面と全く違う曲、まるで違うグループのではないか?と思えるような曲なので、「ひょっとしてビートルズって、B面のこともちゃんと考えてる人達?」と思って・・「ひょっとして裏切らない人達?」と言う風な気持ちになった記憶があります。
兎にも角にもこのシングル盤を手に入れてそして・・今に至る。そう言う事です。
・She Loves You
当時、同級生が「しらっじゅーいぇーいぇーいぇ、しらっじゅー・・」と鼻歌で口ずさんでました。その頃、既にラジオでは聴いて“良いなぁ”とは思ってはいたのだけど、フルでなかなか聴けず、レコードを入手して初めて頭から終わりまで聞けたのでした。
冒頭のドラムフィル、カッコええ。ビートルズの声、カッコええ。全体の音、カッコええ。ギターの音、カッコええ。とにかく音圧、迫力がすごくて最初から最後までメーター振り切りな感じ。グイグイ迫る音楽。夢中です。ある同級生は「ビートルズはなんちゅうてもベースがカッコええからな」などと曰うもので自分は「ま・ま~な・・・」となったもののわからずに、帰宅してスピーカーに耳くっつけてよく聞くと聞こえて来た「どぅんとどぅん、どぅんとどぅん・・」これか!これがベースか!なるほど、下の方で牛耳っている!この音!それからと言うもの、音楽を聞けばとにかくベースの音を探すようになりました。
B面も良い曲「I`ll Get You」こんなん、A面でも全然いけるやん。すごいなビートルズ。
と、「Help!」の時に持った感覚は確信にかなり近づきました。
・I Want To Hold Your Hand
これもまた頭から終わりまでグイグイと迫ってくる曲で、どこを切っても気持ちの良い世界でした。
「Help!」「She Loves You」とB面含めて聴いて来て、どの曲も同じように夢中になったけど、どの曲も全く違う曲、と言うのがすごいと思いました。
「アウォナホーリョヘーン」が「アホのホリオはーん」に聞こえると言う個人的勝手な親しみやすさも手伝いこの曲は特に大好きに。
B面曲が「This Boy」邦題「こいつ」・・こいつ?なんちゅうタイトルや。とビートルズの曲に初めて文句をつけましたが、そんなのは全く大きな問題では無く、曲を聞けばまたビートルズは違う顔を見せて(聴かせて)くれました(邦題は日本のレコード会社の担当者が考えたものなのでビートルズ本人は関係無しですし)。
これらの曲からはコード進行の基本みたいなものも学びました。
所謂主要和音とその代理和音それぞれの繋ぎ方や表情の変化、ひっかかりのあるノンダイアトニックコードの使い方・・・それらを知ったからと言って、彼らと同じようなものが即作れるわけでは無く、ビートルズの魅力を構成する要素の中で、コード進行などと言うものはほんの些細なものでしか無い、にも関わらず「自分でも出来るのかも」と、ビートルズを聴いてそう思い、「悪の道」についつい入り込んだ人はかなり多いのだと思います。
10代の頃聴いていた音楽・・昭和歌謡に続く