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アナタはなぜチェックリストを使わないのか?を読んで
とある方に勧められ、
「アナタはなぜチェックリストを使わないのか?」
を読みました。
病院や航空業界、建築業など絶対にミスが許されない
現場の人たちが、日常に起こるミスを減らすために
たどりついたのが、「チェックリスト」でした。
本には、単にチェックリストを作るだけでなく、
良いチェックリストの作り方も書かれています。
私はシステムエンジニアとして働いていますが、
チェックリストを使うこともあります。
システムの移行作業などでは、
チェックリストを使わなかったことにより、
大変な目にあったこともあります。
その時の反省を踏まえ、チェックリストを
活用するようになりました。
ヒューマンエラーをなくそう
9月28日、現在出向している会社から
ヒューマンエラーに関するメールが
送られてきました。
このような出来事があったので、
「アナタはなぜチェックリストを
つかわないのか?」について
記事を書こうと思いました。
9月5日に静岡県牧之原市で起きた
バスの置き去り事案に関しては、
まさにヒューマンエラーと
言えるでしょう。
バスに取り残される園児、乗客
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多くの人がすでにご存じのことと思いますが、
9月5日静岡県牧之原市の認定こども園にて、
バスに取り残された園児が亡くなりなる
という事態が起こりました。
バスに園児が置き去りにされるケースは
過去にも起きており、昨年は福岡県中間市で
バスに取り残された男児が亡くなりました。
埼玉県さいたま市の認可保育施設でも
2019年、2021年と置き去りがありました
(同じ施設で起きたものです)。
このような事態は幼稚園などの送迎バスに
とどまりません。
牧之原市の事故があったにもかかわらず、
同月22日には沖縄県糸満市の市営バスでも
小学生がバスに置き去りにされる事案が発生しました。
糸満市のケースでは小学生が自ら窓を開けて脱出したので
命にかかわることはありませんでした。
再発防止の対策は…
再発防止のために、バスの中の置き去りを検知する
センサーの導入を検討したり、また埼玉県狭山市の
幼稚園では園児にクラクションの
鳴らし方を教えていました。
“車内点検済みカード”という置き去り防止策を
導入している幼稚園があります。
走行中はカードをバスの一番後ろにかけておき、
運転手が最後に施錠する際に後ろからカードを
持ってきてフロントガラスに掲げることで
運転手が確認したことを可視化しているそうです。
別の対策として、次のような例を挙げている
記事がありました。
基本的には人為ミスを防ぐために「訓練」することだろう。
日本の鉄道現場には「指差喚呼(しさかんこ)」と呼ばれる安全確認の動作がある。運転手や車掌が青信号を指差しながら「信号よし!」と大きな声を出す、あの仕草である。
PRESIDENT Onlineより引用
何も対策を取らないよりは、再発防止の対策を
取ったほうがいいに決まっています。
バスの中の置き去りを検知するセンサーの導入を
考えても、予算の都合で導入できないことも
考えられます。
PRESIDENT Onlineの記事にある指差喚呼は、
以前同じ職場で働いている人が実践していましたが、
ミスばかりしていました (^^;)
ミスをしたいわけじゃない
送迎バス(送迎バスにかかわらず)やタクシー、
電車などの運転手は、人を送り届けることで
収入を得ているわけですから、
ミスはしたくないはずです。
インターネットの普及が進んだ現在、
園児が死亡する事案が発生すれば、
ネットで叩かれたり、責任者の家族、
自宅などが特定されることもあるかもしれません。
人間ですから、「早く仕事を終わらせたい」、
また仕事以外にも気になることがあるでしょう。
(今まで事故がなかったから)大丈夫だろうと
いうようなちょっとした油断や他のことに
気を取られたときに、ミスは起こりやすくなります。
良いチェックリストを作るためのポイント
この本にはヒューマンエラーを減らし、
良いチェックリストのポイントが
書かれています。
1.チェックリストを使うタイミング
送迎バスであれば、園児を降ろした後は
必ず実施するように決めておくと
良いかもしれません。
2.「行動のち確認」のチェックリストにするのか、
「読むのち行動」のチェックリストにするのか
「行動のち確認」のチェックリストは
前述した指差喚呼が当たると思います。
「読むのち行動」のチェックリストは料理のレシピ
があたります。
3.チェックリストの項目数は5~9個にする
脳が一度に保持できるのが5~9個だそうです。
多すぎるとずるをしたり
手順を省いたりすることもあると
本には書かれています。
まとめ
前述したように、今回の牧之原市の置き去りの
件よりも前に園児をバスに置き去りにしている
ケースがありました。
昨年、福岡県中間市で起きたバスの置き去りで
対策を講じていれば、今回の園児置き去りは
なかったかもしれません。
私が住んでいる地域でも、幼稚園の送迎バスや
スイミングスクール、体操教室の送迎バスも
多く走っています。
スイミングスクールや体操教室から帰る送迎バス
では、寝ている子ども多く、バスに置き去りに
される可能性も十分に考えられます。
この本には、絶対にミスができない
病院や航空業界、現場でチェックリストを
導入している例を取り上げ、ミスが
減少したと書かれています。
幼稚園やスイミングスクール
などの送迎もミスできない現場と
言えるでしょう。
テクノロジーを導入することも大切ですが、
テクノロジーが導入できないところも
あるかもしれません。
チェックリストを導入することも
再発防止対策の一つだと思います。