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究極の刑事めしに瞠目せよ「小岩井農場エキュート東京店」「東京あんぱん豆一豆」
東京駅、改装の最後の仕上げ段階で、店舗の休業が相次いだ。騒動がなかったら、今頃東京オリンピックに向けて、華やかな販売イベントなども行われていただろう。一寸先は闇。何が起きるかわからないものだ。
さて、店舗が再開したときのために、私が常日頃思っていたことをこの場で吐露したい。おなじことを考えていた人がいるかもしれないので、よろしくおねがいします(なにを?)
東京駅の一階、南口付近の「エキュート」には、お弁当や土産物や、ちょっとした小物、バッグなど楽しいショッピングスペースがある。かなり充実した店舗数だ。ご存じの方も多いのではないか。
このエキュートに立ち寄ったならば、きわめつけ、究極の「コラボ食」が…数百円でできることをご存じだろうか。
ひとつは、あんぱんしかない日本でも珍しいあんぱん専門店の「東京あんぱん豆一豆」。こちらの売りは「東京レンガぱん」という四角いパンで、小豆入りの生地の中に赤練り餡と白餡入りのクリームが入ったものだ。心そそられるが、あえてふつうの「アンパン」を一つ購入してほしい。他の客は東京レンガパンをロットで買い占めていくので、レジの店員の冷たい視線を感じるかもしれない。しかし、餡を練りこんだ贅沢なデニッシュなどには温情を示さないように。お土産用に別に買うのは問題ないが。
もうひとつは、小岩井農場エキュート東京店の「小岩井低温殺菌牛乳」200ml瓶入り。こちらは、飲んだ後瓶をお店に返さなければならないという、店員をおそらく苦しめる一品。次の客が高価なプリンや焼き菓子やチーズを購入している合間に飲み干した後の瓶の処理までしなければならない。タイヘンだ。お客にとっては高級ミルクスタンドである。ちなみに夏場などは多くの客が搾りたての生乳の風味にこだわった、この店イチオシの後味さわやかなソフトクリームを頼むため、瓶牛乳を頼むと怪訝な顔で声をかけられてしまう
「飲んだ後の瓶は持ち帰りできませんよ。いいですか?」
どうやら牛乳瓶を持ち帰りそうな人相をしているらしい。ちょっとショック。
東京あんぱん豆一豆と小岩井農場エキュート東京店は背中合わせの配置になっているので、迷わず買えるはずだ。購入した二品を手に、イートインスペースへ。もう気づきましたか?
東京駅が誇る、最高のアンパンと、最高の瓶牛乳。選び抜かれた二品で、あっという間に刑事めしの完成となる。ほら、昭和の刑事ドラマで電柱の陰で男二人で食べてたやつ。太陽に吠えたり、東京でも西部だったり。
あんパンは、本当はトースターで少しあぶるといいらしいが、なんせ極上の素材を使っているから、一口、ふたくちとかみしめるたびに、だんだんと「おおっ、これはふつうのアンパンではない。スゴイあんパンだ!」と脳が覚醒する。そしてこれらを瓶牛乳で流し込むと、今度はその冷えた瓶ふちから流れ込む自然の甘みにもんどりうつ。「!これはスゴイ牛乳だ。のどに染み渡るぜ!」そしてアンパンをもう一口…(以下エンドレス)
こんなん食ってたら、きっと犯人は捕まらない。