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2003年に公開された『死ぬまでにしたい10のこと』という映画がありましたが、今では『100のこと』にバージョンアップされており、実際の生活の中で実践している人も予想以上に多い様子。先日、NY在住の友人Fが帰国した折にいろいろ話をしたところ、彼女はリスト(Bucket List:バケットリストと言います)こそ書き出してはいないものの、50代に入ったことをきっかけに『生涯で絶対やりたいこと』を考えて、毎年最低ひとつはクリアしていくというミッションを始めたというじゃないですか。ちなみに、今年のミッションターゲットはNYマラソン出場(11月)、来年は懸垂(?)が出来るようにトレーニングに勤しむらしい。どちらも運動系というのはさすがと言うか、この発想は私の中にはないので面白いなぁと思った訳です。日本滞在中も酷暑の中、毎朝ランニングしていたらしい。このくらいタフじゃないと、NYで生き残っていけないんだろうなぁー。

私の親しい人々の中でFよりひと足早くリストを実行し始めたのは、イタリア:サレルノにいる従姉G(ちょこっとだけ先輩おとな女子)。Gは2018年、順調だった仕事も全て一旦ストップし、自身が作ったリストの1番目にあるサンティアゴ巡礼を実行したんです。しかも、『フランス人の道:Camino Francés』 という全長800kmに及ぶ長いルートを選んで。

※サンティアゴ・デ・コンポステーラ
スペイン北西部ガリシア州にあるキリスト教の聖地。こちらの大聖堂には聖ヤコブ(スペイン語でサンティアゴ)の遺骸があるとされている。サンティアゴへの巡礼はキリスト教3大巡礼路で 『サンティアゴの道:El Camino de Santiago』 と言われ(通称:エル・カミーノ)、現在でも年間10万人が歩いている。信仰のためだけでなく、自己啓発などスピリチュアル目的、単に観光の一端やスポーツとして歩く人もいる。長短いろいろあるルートのうち、100km以上のルートを歩くと『巡礼証明書』を貰える。

※フランス人の道:Camino Francés
フランスとスペインの国境にあるサン・ジャン・ピエ・ド・ポー/Saint Jean Pied de Portから、サンティアゴ・デ・コンポステーラ/Santiago de Compostelaまでの約800kmを歩くルート。ピレネー山脈を越えなくてはならないため、最も過酷なルートとも呼ばれるが、一番人気のルートでもある。所要日数は、1日平均25km以上歩けば約1ヶ月。

10kg弱の大きなリュックを背負い、杖をつきながら、次の巡礼宿まで石ころまみれの道をひたすら歩く。これを完遂したことで、Gは様々なしがらみが吹っ切れたと言っていました。実際、サンティアゴ後のGの活動はビックリするほど。アラビア半島ひとり旅、パラセーリング、人里離れた場所にある人気レストランなど、リストに書いたことを片っ端から実行して行っています。SNSに載せている写真を見ると、実に楽しそうで生き生きしている。その結果、仕事も輪をかけて順調になっているというのだから、素晴らしい。

そんなGを見て、彼女の3人の子供たちを始め、家族・親族、そして友人達も、彼女に倣って新しいことに一歩踏み出したり、人生を楽しみだしたというから、影響はスゴイ!保守的な人々が多い南イタリアの小さな町の片隅で、Gはなかなかの渦を巻き起こしている訳です。

私と言えば、行きたい場所ばかりが次々と浮かんでまとまらず、ちゃんとリスト化が出来ていません。旅行業界を生業としていない一般市民の身では海外渡航数は多い方かもしれないけれど、リピートしている旅先が多いので、訪問国数はあまり多くなく、それ故、観たい街&行きたい場所が山ほどあるのです。ただ確かなことは、体力があるうちに、遠方やアウトドア系を必要とする場所を訪れておくべきだなと。アフリカや中南米は、50代のうちにいくつかクリアしておきたいところ。

あとは、TravellinGorgeous®で紹介した先にも実泊し、体感したいですねー。ルレ・エ・シャトー加盟宿は、ひとつでも良いから泊まってみたいし、Ritz Paris始めLHWのおススメホテルにももっと沢山泊まりたい。英国:ハイランド地方ぐるり旅に、スイスでWinter Wonderlandをもう一度楽しみたい。インドア系人間だけれど、マッターホルンはぜひ生で観たいし。オリエント急行など寝台列車の旅、クルーズ旅もしたい。

そして、30年間レベルアップしていないイタリア語を何とかしたい。それからアラビア語は・・・。テキストを入手してみて判ったのですが、これは簡単に手を出してはいけない分野でした。アルファベットを覚えるだけでも間違いなく数年は掛かる・・・。せめて、次のエジプト渡航までには、値段交渉くらい出来るようになりたいと思うのですが・・・。

TravellinGorgeous®に関しては、異業種コラボレーション&クロスオーバー展開を広げたい!ドレスコードについての何か、ぜひとも実現したい。それから、おとな女子旅に特化したガイドブック製作。おとな旅用はあるけれど、中高年のおとな女子旅に特化した内容ってまだ無いですよね?Hen Night(結婚式前に花嫁の仲良し女性だけで自由を満喫する夜)の様な盛り上がりが出来るような、アラフィフを通り過ぎたおとな女子旅のプラン、もっとマニアックなところを突いていきたいものです。



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