旅行観光業:女性トップ増加中!
今年の初め、JALの新社長に初めて女性が就任したということは、大きなニュースとして取り上げられましたね。航空業界だけでなく、日本の旅行観光業界全体を見渡しても、ラグジュアリーホテルの総支配人など、この数年で女性のトップがだいぶ増えて来たのではないかと思います。ただ、欧米に比べたらまだまだ少ないですが。
ジェンダーフリーの登用はもちろんなことですが、敢えて女性を抜擢する場合のメリットというのは、女性ならではの視点というか、ちょっとした気付きというものじゃないでしょうか?男性にとっては普通のことでも、女性にとっては微妙な違和感があることって、少なくないはず。これは、どの業界でもどの職種でも、言えることですけれど。
TravellinGorgeous®を立ち上げてから、これまでいろいろと勉強させてもらってきた中で、実際に目の当たりにしたことがありました。同じブランドのホテルなので、基本的なコンセプトは全く同じはずなのに、男性支配人のホテルと、女性支配人のホテルとでは、雰囲気が全く違う。目の付け所というか、そのホテルブランドがコンセプトとして掲げている項目の中でのプライオリティの付け方が違うのだと思った出来事でした。
外装の雰囲気も、ロゴマークも、内装デザインも、ベースは全て同じものなのに、こうも違う雰囲気のホテルになるものかと、大きな驚きでしたね(もちろん、支配人のジェンダー問わず、非の打ち処のない素晴らしいホテルは沢山ありますよ!)。
これまで宿泊した中で、ベストな宿泊体験だったひとつであるスイス:St. MoritzのKulmホテルは、ご夫婦で総支配人を務めているユニークな体制。男女それぞれの視点をマネジメントに活かしているから、だからKulmは素晴らしいのかも?と思った次第。夫婦でなくとも、異なるジェンダーによるW支配人システムは、結構、理に適ったスタイルなのかも?
夫婦やファミリーで経営しているB&Bや小ぢんまりしたホテルの何とも言えない居心地の良さというのは、実はそういうところから来ているのかも、と思ってしまいました。
Kulmに限らず、5ッ星ホテル・ラグジュアリーホテルの中には、夫婦で支配人をしているところ、女性が総支配人のホテルも多くあります。今後ホテルに宿泊する時に、支配人がどういう人なのかもチェックしてみてから泊まってみると、また違うホテルの見方&楽しみ方が出来るかもしれませんよ?