おとな女子:外さない日本の手土産
海外の友人知人へのプレゼント、さすがに30年も行き来していると、選ぶことに迷わなくなりました。日本的なモノ、和的な品なら喜ばれると思っていた若い頃。いろいろ失敗を重ねたものです。何がウケが良く何がイマイチなのか、結局は自分がもらって嬉しい品、美味しいと思う品ということですよね。個人的な贈り物じゃなく、お土産として渡すものであれば、やはり消えモノの方が良いですよね。間違いないのはこんな感じでしょうか(私の周辺では)。
鳩サブレ
大概の人が知っている生き物であり、またハトの形というのが、平和と愛を表すシンボルでもあるからでしょうか、ワァーっと言われることが多いお菓子。そもそも美味しいですしね。粉とバター、嫌いな人は少ないはず。
海老煎餅
ちょっと良い品を差し上げたい相手には坂角のゆかりを、大勢集まってワイワイ食べるシーンに持って行くにはスーパーなどで売っているエビせん系を。エビせん系は全体的に人気高いですね。かっぱえびせんの美味しさはイタリアやドイツでも通じます。ビールなど泡系のお酒にも合うし。ただし、あげる際には甲殻アレルギーについて触れるようにはしています。それだけ海老たっぷりということで。
豆源の豆菓子
こちらも、ちょっと良い品を差し上げたい相手へ。ココアや抹茶などの甘い系と、梅やわさびなど日本的な味系、カレーや黒胡椒などスパイシー系、これらをいろいろ組み合わせて。味噌南京とおとぼけ豆はマストでしょう。重いのがちょっと難点と言えば難点ですが、あげた時の喜ばれる顔を思うと、頑張って持って行っちゃう品。
胡麻せんべい
材料が目で見て判りやすいのも、海外の人にとっては受け入れやすい品。胡麻は海外でも健康食品として人気があるのでバッチリ。胡麻が入ったお煎餅(しょっぱい系)は、スーパー等で売っている品でも十分美味しいし、有名店のモノならプレゼントにも使えます。特に黒胡麻がゴマゴマ密集しているお煎餅は、ビジュアル的にもウケますよ。また、胡麻を蜜(水飴)で固めただけの甘い系の胡麻煎餅も◎。甘いのもしょっぱいのも、‟お煎餅の形をした胡麻”的な、胡麻の含有率が多いモノほど歓声が大きくなります。
日本の国民的お菓子
欧米ではタケノコがあまりポピュラーではないため、きのこの山の方が判りやすくて◎。ポッキーは海外でMIKADOとして売られている人気菓子につき、日本独特のフレーバーが珍しがられます(ご当地ポッキーなど)。KITKATも世界中にあるので、こちらも日本独自のフレーバーが喜ばれます。抹茶、わさび、日本酒といったところでしょうか。
柿の種
辛いモノが苦手な人以外は、すごい勢いで手が伸びる品。小分けになっている方が各々食べられて便利です。柿の種だけじゃなく、おのろけ豆やえんどう豆のフライ、小魚&アーモンドなど、いろいろな種類の小分けが詰まったファミリーパックの様な大袋をいくつか買って、お子さんが多い家庭やホームパーティーに持っていくと盛り上がりますよ。
日本酒
欧州にも日本酒好き多いですねー!ちょっと良い品をお土産に、という時には外せません。あげたい人が複数いる場合は、仕方ないので紙パックの品にし、スーツケースに詰め込んじゃいます。きちんとした一品をという場合は、どうしても空港免税店で買うことが多いかな~?重いので。
抹茶味のもの
欧州でもMATCHA人気は凄まじいので、お菓子はもちろん喜ばれます。抹茶そのものをリクエストされることも多いですね。あとは、溶かして直ぐ飲めるタイプの抹茶や抹茶ラテなど、手軽に抹茶ドリンクを楽しめるモノは、お子さんがいる場合など喜ばれます。
消えモノじゃないモノ
これはあげる相手にもよるので、ひと言では言えませんが、女の子であれば、キティちゃんグッズは間違いなく笑顔になってくれます。Hello Kittyは日本国籍だとついでに教えてあげると、コミュニケーションツールにもなりますね。フリクションペンは驚かれます。サイン文化の国の人にとって、インクが消える品というのは、需要が無いから作らないのでしょうね。とは言え、学生さんなどは書き間違いを消せるから便利の様です。小・中学生の女子には、日本のティーン向けファッション誌も良いかも。言葉は読めずとも、ファッションは万国共通ですから。お洒落な方へのプレゼントとしては、豆皿や湯呑み、江戸切子のグラス、日本製の包丁、この辺りは多少センスが違っても喜んでもらえると思います。
置き物や飾り物などは、趣味が合わないと逆に迷惑ですし(自分が貰う側だったら、まず飾らないですもんね)、その辺も解り合うほど親密な関係でない限り、あげることを止めました。なんてったって消えモノがベスト。『これ美味しいからもっと食べたかった』→『またこれもって遊びに来てね』、或いは『日本へ行ってもっとこれ食べたい』となるのが、お土産の効能として一番良いかなーと思う今日この頃です。
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