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『良いホテル』とは?:マンダリンオリエンタル東京

ミシュランがレストラン格付けだけでなく、ホテル評価にも乗り出したというニュースは、各メディアでも大きく報道されましたね。彼らの評価基準は明確にされているので、今までかなり不透明だったホテル格付け評価も、これから世界的に統一基準が整っていくと良いと思います。国や地域の違いだけでなく、ホテル組織や団体によっても星の格付け基準がマチマチで、同じ4ッ星であっても、雲泥の差があるのが今の現状なのです。

一般的に『良いホテル』と言われるのは、どんなところなのでしょう?立地(アクセス)が良い。立派な建物。充実した施設・設備。スタッフの質(ホスピタリティ)の高さ。条件の中でも、人によって優先順位が違うので、10人いれば10通りの異なる評価が出る場合もありますから。

このシリーズでは、超個人的な主観からのホテル体験談をご紹介していきます。

コンシェルジュに感服:マンダリンオリエンタル東京

だいぶ前の話になりますが、私が某外資系東京オフィストップ(アメリカ人男性)の秘書をしていた時のこと。アメリカ国内では一般的な(らしい)『そのサービス(制度)を受けられるところを探して欲しい、今日中もしくは明日土曜日に受けたいので』と頼まれ(忘れもしない金曜日、この時点で終業時刻10分前を切っていた)、今それ言うかー!と心の中で叫びつつ、自力で探してみるも、日本ではあまり一般的ではないその制度(事実、ボスから聞くまで私は全く知らなかった)。さすがに困っている私を見兼ねたボスは(金曜だから自分も早く帰りたかった)、『都内にあるラグジュアリーホテルのコンシェルジュに聞いてみたら良いんじゃない?海外からのゲストが多いんだから、彼らは何か情報を持っているはず』

なるほど、ということで、都内の5ッ星ホテル、ラグジュアリーホテル(当時は8軒だけだった)へ一斉にメール/FAXで質問をしてみたところ、『申し訳ないが当方にはその情報が無い』とメールまたはFAXで返信のあったホテルが3軒。折り返し電話をくれたホテルが2軒。ノーリプライが3軒。

電話でこちらの質問(状況)について尋ねてくれたうち、マンダリンオリエンタル東京のコンシェルジュの方だけ、『少しお時間をください。こちらでも色々と調べてみますので』と言ってくれて、それから1時間弱の間、何度か電話をやり取りし、最後まで助けてくれたのです。最終的には、アメリカなど他国のマンダリンオリエンタルの同僚コンシェルジュ数人にまで、電話でリサーチしてくれたんですよ。

残念ながら結論として、『日本でそのサービスを提供している役所/会社/組織はない』ということだったのですが、当時、私が勤めていたオフィスはマンダリンオリエンタル東京の法人クライアントでもなく、ましてや宿泊客でもないというのに、ここまで労力を惜しまず親身になってくれたことに感謝感激。ちなみに、当時法人契約していたホテル2軒からは、一応メールで返信ありましたけれど。

後々に判ったのですが、そのコンシェルジュの人は、ホテルコンシェルジュの国際組織:Les Clefs d’Or(レ・クレドール)の会員だったのです。世界で80ヵ国約4,000名のコンシェルジュが加盟する国際的ネットワーク組織で、優秀なコンシェルジュの人だけがメンバーとなれると知って、このホテルは彼がいる限り、素晴らしいホテルで居続けるなぁと思った出来事でした。

その後、ご贔屓にさせてもらっているのは言うまでも無く。ボスの会食の場に選ぶ率が高くなったのは勿論のこと。さすがに個人的には訪問レベルでしか利用させてもらっていませんが、レストラン(特に広東料理最高)にスパは本当に素晴らしいレベル。そして、日本橋界隈へ出た際には、グルメショップを除くのが常となっています(除いただけじゃ終わりませんけれど)。

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