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おとな女子の水着事情(海外):ハイブランドがワンピース型を作る理由

TravellinGorgeous®が柱に据えているテーマのひとつ、ドレスコード。YouTubeの方では昨年の1周年記念スペシャルの際に、ほんの少し(?)取り上げておりますが、あのトークの続きはまだまだ残っていますし(未公開トーク)、語りたいところが沢山残っています。

今年は2年ぶりに夏のバカンスが復活ということもあるので(大多数の方は国内旅だと思いますが)、欧州人の多い海外リゾート地(ヨーロッパ~アフリカ~アラブなど)に於ける日本人の水着問題について、気になるところをこちらで触れてみることにしました。お子様連れで海岸遊びをしたり、マリン・アクティビティが盛んなビーチリゾートではなく、都市型バケーションやリトリートなど、のんびりゆっくり大人時間を楽しむ地でのお話ということで。

①5ッ星ラグジュアリーホテルの室内プールはワンピース型

若い頃からずっと不思議に思っていたことのひとつ。エルメスを始めとするヨーロッパの老舗高級ブランドは何故、毎年スクール水着の様なワンピース型水着を新作として作るのだろう?、ということ。もちろん、カッティングや細部のこだわり等、老舗メゾンならではの凝ったデザインや技術が施されたものではありますが、至ってシンプルなワンピース水着が、毎年ラインアップされるのです。顧客の半数以上は、日本人に比べ圧倒的に手足が長くスタイルの良い人が多い欧米マダームなのに、ビキニではなくワンピースというのが不思議。常々疑問に思っていたのです。

海外各地の5ッ星ホテルに滞在するようになって学んだことは、ビーチリゾート以外にあるラグジュアリーホテル&5ッ星ホテルの室内プールでは、ワンピースが基本だということ。そういうホテルは大概スパ施設の中に室内プールがあることもあってか、今のところ私が経験した中ではワンピース率100%!なるほど、こういうところで泳ぐ人のために、ハイブランドはシンプルなワンピース型水着を毎年作っているのね、と納得したのでした。

念を入れて、ビーチリゾートじゃない場所にある5ッ星ホテルで、屋内・屋外両方にプールがあるホテルの営業部長さん2人に(それぞれ、スイス/イタリアの5ッ星ホテル勤務中の男性と女性)、WhatsAppで聞いてみたところ、彼らの務めるホテルでは、屋内プールを利用する女性ゲストはほぼワンピース水着との答え。夏場、屋外プールで稀にビキニの人を見かけるけど、やはりワンピース着用率が高いとのこと。『うちのホテルはビーチリゾートじゃないからね。プールに来る人は泳ぐために来る訳だから。』 なるほどの回答でした。

これが南の島やビーチリゾートだと、当然ながら比率は逆転しますよ!ただ、都市部(または山岳リゾート)のラグジュアリーホテルの室内プール、特にスパ施設併設のプールだと、ワンピース水着の方が場慣れしている人に見られますし、場に馴染むので浮かない=目立たない、スマートとなる、ということなのです。

②海外リゾートへ行くなら、海外のスタンダードで

これは実際に私が体験したドバイの某ビーチでの出来事。当時(今もですかね?)日本では、水着と同柄のフリルが着いたピラピラな上着(キャミソール的な)が大流行していました。そのスタイルで、水際でいるだけなら、さほど現地男性の視線を集めることは無かったかもしれません。

ところが、その上着を着たまま海で泳ぐ日本人レディ数名。当然ながら、そこで泳いでいる欧米人女性は、みなさん水着のみで海へ入っていますから、まずは違和感で目立ってしまった訳です。

更に、変な疑いを持たれ危うかったという(汗)。何故なら、日本で流行していた水着の上に着るピラピラは、いわゆる『夜の職業』の女性のユニフォーム(?)と類似形だったから。その様に見て取った欧米人男性が、何人かいたということです。

体形を隠そうと、水着の上にピラピラしたものを着たまま泳いでいたことが、別の危険を呼び寄せる可能性があるとうことに気付かされた出来事でした。

ピラピラが大流行していたのは、日本だけ。欧米の人の目には、いわゆる″ベビードール”にしか見えなかった訳です。

これは水着に限らず、ファッション全般に言えること。日本には、日本独自の流行がある場合も多いのです。文化やサブカルチャーの輸出という点では、それが日本にとって+に働くことももちろんあります。が、せめて海外へ出る時には、世界のトレンド情報をきちんと知った上で行くのが、身を守ることになるという事もあるという話。

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