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おとな女子旅:磁場を感じて楽しむ
‟不思議な能力を持つ動物”についてのTV番組を見ました。まずは赤ギツネ。彼らは地球の磁場を感知し利用する能力があり、それにより獲物の位置を正確に特定できるというのです。彼らに備わっているのはクリプトクロムという物質で、進化の過程で、常に変化を続ける地球の磁場を利用する能力を得たと考えられているそうです。
もう一方は、ウミガメ。彼らも特殊なナビゲーション能力を持っているとのこと。絶えず地球の磁場に反応しながら、前後左右ほぼ同じ景色の大海原を、きちんと‟目的地に向かって”泳いでいるんだそうです。彼らの身体の中にはマグネタイト粒子という物質があって、GPS並みの正確さで磁場に反応しているというお話。
この『磁場に反応する力』というものは、『磁気受容』と言い、学問としては感覚生物学の分野だそうです。私たち人間も、退化させてしまった様に見えるけれど、実はまだ持っている力だそうですよ。
例えば、TravellinGorgeous®チームが愛する旅先のひとつ:スイスという国。あまり知られていませんが、最大都市であるチューリッヒの街などは、ちょっと掘り下げてみると大きな水晶の塊がゴロゴロ出てくる土地。水晶が磁場に作用する力は、地質学の分野でも研究されている様ですが、チューリッヒの街が欧州随一の金融センターになり、金融関係者や富裕層が集まる街となったことには、何らかの関係があるのかもしれません。
※チューリッヒ工科大学構内にあるFocus Terraは、地球科学部による長年の研究が発表・展示されている地質博物館で、一般人の入館見学も出来ます。巨大な水晶や珍しい水晶が山ほど展示されています。また世界ランク上位のチューリッヒ工科大学の様子も見ることが出来るので、チューリッヒを訪れた際にはぜひ、おススメの場所です!
※ちなみに、Mr. Hojoの個人的な経験では、革靴で1日中歩き回っても全然足が疲れなかったのは、チューリッヒ出張時だけだったとか。
また、良くある(聞く)話で、泥酔状態でもちゃんと帰って来れるというアレ。どうやって帰ってきたのか記憶がないのに、朝気付いたらベッドにちゃんと寝ていたというのも、この類なのかも?
砂漠を行くベルベル人のキャラバン隊や、モンゴルなどの遊牧民、移動することが生活の一部というロマの人々など、方位磁針を持っていなくても正しい場所=目指す場所へたどり着けるのは、この能力が衰えていないからじゃないでしょうか?
旅先でも、知らない場所を歩いている時に、理由はないけど何となく、あっちへ行く方が(行かない方が)良いなと感じることとか。たいていの場合、この‟理由なく”とか‟何となく”感じたことって、正しかったりしますよね。
磁場に反応する力=磁気受容は、方位や方角に対して使われるだけではなく、地球上にある全ての物事に対しても、実は作用しているということが、各国の大学で研究が進んでいるそうです。特に人間に関しては、無意識の潜在的な能力とも呼べるもので、いわゆる第六感という言葉で表現する学者さんもいるとか。
そういう点で見れば、例えば優れた写真家が決定的な一瞬の写真を撮ったり、ジャーナリストが歴史的な場面をスクープしたりするのも、ある種、この能力が関係している様な気がします。運が良い、と言う人も、もしかするとこの能力に優れているからかも?
今のところの研究として、解明度合いが一番進んでいるのが、先に挙げた様な動物たちの『磁場に反応する力』ですが、人間も本来持っている(はず)のセンサーということですから、研ぎ澄ませてみたら、また違う旅の面白さと出会える気がするのですが、皆さんはどう思いますか?
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