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TravellinGorgeous®チャンネルでドレスコードについて触れた回、『私たち日本人は、ドレスコードについてきちんと学ぶ機会を持てていないから難しい』ということが、結論のひとつとなりましたが、実際、学ぶ機会を持てたとしても本など机上の知識がほとんどですよね。そこに写真や映像があるだけで、だいぶ理解力に差が出てきませんか?

我が家の話になりますが、新婚旅行でカリブ海のまぁまぁ高級リゾートに行くことになった時、それまでドレスコードとはあまり縁が無かった夫に対し言葉で説明したところ、イマイチ反応が良くありませんでした。そこで私は、取り敢えず007の映画を観るよう勧めました。5ッ星ホテル、高級カジノ、ラグジュアリー・リゾート、パーティーや晩餐会など、意外とジェームズ・ボンドのミッションには、ドレスコードが設けられている所が多いのです。例え南の島のリゾート地でも、ホテルチェックインの際には白の襟付きジャケットを着ているとか、ディナーの前にはシャワーを浴びてドレスアップするとか。基本的な事と言えばそうなのですが、私たちの日々の暮らしとはちょっとかけ離れていますよね。

その後、ジェームズ・ボンドの着こなしを参考に、夫の旅のワードローブの買い物に行ったのでした。この時に購入した真夏用白ジャケットは今も夫のクローゼットにあり、数年に1回くらい、着用する機会に恵まれている感じです。

昨年のエジプト・ツアーの際には、あまり旅慣れていない参加者の人から、『どういう服を持っていったら良いのか分からない』と相談されました。ツアーの船頭を務める私としては、ナイル川沿いのリゾートホテルやカイロで一番老舗の5ッ星ホテルに泊まるということもあり、日本人観光客にありがちな調査隊ご一行の様な感じではなく(チェックのシャツ+チノパン+ポケットが沢山ついたベスト、的な)、もっと欧米の観光客を見習って、写真映えする‟お洒落な中高年日本人客ご一行”、と言う感じにしたかったのです。まずはイメージを掴むために名探偵ポワロの『ナイルに死す』を観ると良いよ、という話をしました。古い映画ではありますが、遺跡巡りにはTシャツ&ジーンズじゃなくても良いし、強い日差しの下では白色は絶大に映えるし、派手だと敬遠しがちな原色の方が馴染む、ということを目で理解して欲しかったのです。

パリ、ローマ、ニューヨーク、シンガポール、などなど、映画の舞台になっている町は沢山あります。その様な映画から、旅に持っていく衣服のヒントを得られることが沢山あります。古い処だとオードリー・ヘプバーンの映画から、最近だと『クレイジー・リッチ』など。映画を観る際にそういう視点も加えてみてみると、ドレスコードも一緒に学べると思いますが、いかがでしょう?

ちなみに、数日前にダニエル・クレイグ版007の最終回となる『No Time To Die』を観てきました。南イタリア・バジリカータ州にある世界遺産の街マテーラのラグジュアリー・ホテルから始まり、ジャマイカのヴィラ、ハバナの老舗ホテル、ロンドンのオフィス街、ノルウェーの森の中にあるコテージ。各地で登場する人物たちの服装は、それらを旅先に考えている方にとって大いに参考になると思います!ロンドンでのプレミアに登場したダニエル・クレイグも格好良かったですね~。ピンクのベルベットのジャケットは賛否両論あった様ですが、私的には◎!似合っていたのが凄い(笑)。ダニエル版007の幕切れに相応しかったと思います!

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