カメラと文字を使って、どこまでやれるかチャレンジ|写真+動画+文章で演劇プロモーション
どうも、プロレスとか役者さんポートレートを撮っているたかはしです。
いつもは「写真」とか「記事」といった言葉を意識的に使っている私です。
それはツールそのものの扱いというよりは、作品として成立した状態を大切にしたいという思いがあるからです。
ですが今回はツールのお話しを。
「カメラ」と「文字」という、私が扱うことに一定の時間をかけてきたモノたちを使って、何かできないかと頭をひねってみた話です。
問.写真+動画+文字=?
ここでは演劇におけるプロモーションへのアイデアやその取り組みについて書いてみようと思います。
ここ、noteも活用したコンテンツ制作を展開していくつもりなので、興味を持っていただけたら幸いです。
そして、今回カメラを担当させてもらいました、彩演Project様の「君の音」ですが、引き続き配信も販売しております。
お買い求めいただけますと幸いです。
演劇で問題視していること
以前、こんな記事を書きました。
何が起きているかというと、交通費や食事代など差っ引くと赤字、その期間バイトしていた方がマシだった、なんてことがちらほら。
この記事では内容とズレてしまうので深くは書かなかったのですが、この問題はなかなか根が深いなと思っています。
私の知っている方でも、日夜バイトに勤しみ、稽古が始まると現場と夜勤を行ったり来たりする生活をしている人もいます。
記事では出演する役者さんについて書きましたが、その実劇団側も赤字ギリギリだったり、むしろ債務超過に陥ったりとか…私もトラブルに巻き込まれたこともありました。
その内容について深く彫り込んだ記事がありました。
すごく読ませる記事ですし、内容も充実しているのでおすすめです。
根底にあるのは、そもそも演劇に大衆が興味を持っていないこと。
「共感」が叫ばれるSNS全盛の時代において、ニッチな需要を追い求める小さな団体にとっては、1人呼ぶのに大きな苦労が掛かります。
すなわち、顧客の母数を増やす活動というのが必要だなと。
そこで、私は自分のスキルで何かアプローチできないか、考えました。
普段から撮っている写真。手を出し始めた動画。定期投稿してきたnote。
この3つは、確かな武器として使えるんじゃないかと思い策を練りました。
写真×動画×文章=インタビュー
アイデアを借りようとnoteをブラブラとしていたとき。
ある公演での、役者さんへのインタビューを記事にしたものに出会いました。
出演者全員が思い思いに語る形式で、なかなかなボリュームでした。
そこで私はひらめきました。
インタビューって、写真と、動画と、文章とが融合できるんじゃないか
思い立ったが吉日、劇団さんへ提案のために「自分のできること」の引き出しをあさります。
必要に迫られたり、とりあえずやってみようで修得したり、大学時代に培ったりしたスキルたちを総動員すれば、いろいろできそう。
そして結論はこうでした。
企画・構成・動画撮影・写真撮影・インタビューの聞き手・レタッチ・記事執筆・動画編集を、全部ひとりでやるインタビュー
リリースは、劇団さんのYouTubeチャンネルとTwitter、そしてここnoteのメディアミックス。
しかしインタビューは初めて、動画編集も初心者レベル。
しかし「やれるのかな?」なんて思う間もなく「インタビュー 準備」でググってました。
準備~インタビュー~納品
インタビューの準備について書かれた記事は、大体がインタビューをする聞き手さん向けに書かれたものです。
その最初に書かれているポイント、それは「カメラマンを手配しましょう」でした。
カメラマン?私です。手配済みです。
笑うしかない。
比較的無茶な事をしようとしているかもしれない、そんな風に思いながらも、できるだけいいものを作り上げられるよう準備を進めていきます。
今回企画として用意したのが、「演出の2人に意気込みや期待を聴く」というものです。
キーとなるのが「この公演で演出デビュー」というトピックスかなと思い、演出そのものと演出家としての意気込みを掘り下げることにしました。
いざいざ当日、入念に機材周りの準備をしたつもりが、1個だけ忘れ物がありました。カメラの遠隔操作用リモコン…自分で動くしかない。
なので私はせわしなく動き回ります。頭も体も。
アイスブレイクしながら記事用に写真を撮って、照明とカメラの調整をして、音声機器のセッティングして、インタビューの段取りを説明して、いざ収録開始…
これを日常的にこなしてる記者の方が、いかにすごいのかと身をもって感じました…記者の方が全部やるのかは知りませんが。
インタビューと写真撮影自体は滞りなく進み、予定していた時刻ぴったりに終えることが出来ました。よかった。
ホッとしたのもつかの間、私の頭の中は動画編集と記事執筆に切り替わっています。
なぜかと言えば、その1週間後にはその公演のブロマイド撮影が待ち構えているからです。さらに1回目の動画の納期は撮影4日後。
「これ寝られないな」と覚悟を決めました。
果たして、何日も作業に追われることになります。
動画編集の段取りが壊滅的に悪く、いくつか余計な手順を踏むことになってしまします。
しかしインターネットの素晴らしい技術者の方々が作ってくれた叡智「プラグイン」によって途中から作業スピードにブーストかけて、ついでにコーヒーと牛乳が1:1のラテをキメて、仕事を定時ダッシュして作業に没頭していきます。
ラテはキメるもの。私の血液はラテでできてます。
プラグインとラテのおかげで、2回とも納期に間に合う形で納めることができました。動画も記事も。
かくして「写真×動画×文字=インタビュー」を形に仕上げることができました。
結果と振り返り
コンテンツとしては以下の4つが出来上がりました。
noteの閲覧合計で235、スキ合計で14を記録しました。
noteで一流の活躍をおさめている方々からすれば微々たる数字ですが、一般の劇場よりも小さな空間で公演していた状況を踏まえると、その数倍の方にご覧いただいているのかもと思えています。
個人的にはプロモーションの一環として取り組んでいましたが、結果として顧客満足度を向上させることにもつながりました。
動画や記事をご覧いただいたことで、朗読劇の面白さを1段引き出すことができたと感想があったようです。
満足度を評価するのは難しいところですが、今後継続的に彩演様に足を運んでくださる方が増えるに越したことはありません。
そのサポートをメディアミックスという形で行えたことは喜ばしい限りでした。
あとこれは個人的な感想ですが。
今回Fromチームの千穐楽を観劇してきたのですが、ブロマイドの完売がちらほら聞こえてきたのです。
キャストさんに感想を伝えている途中でしたので、表には出さなかったのですが、内心(やったーーーーーーーーー)となっておりました。
Twitterにアップしてくださる方もいて、改めて自分が撮ったものが誰かの手に届く喜びを実感することができましたし、こだわって作った作品を喜んでいただけることはカメラをやっててよかったと思えることでした。
あとは、お寄せいただいた感想や売り上げ状況をもとに、今後の活動をどう展開していくか、というステップに入っていきます。
劇団さんにとっては支出は生命線ですし、評価しにくい「顧客満足度」という指標にどの程度投資いただけるのかは考え方によって異なります。
私としてはいくつか武器を携えておいて、その中から投資できる範囲でサービスを提供していく戦略を考える必要がありますので、色々練っていくつもりです。
まとめ
自分の作品を買ってもらえるって嬉しいなぁ!!!!!!!!
以上!!!